10月の釣り Ver.2



 ■ アキアジは何処?

10月22日 そろそろニシンが釣れ始める頃かなと、常にタックルの準備はしているのだが・・・今シーズン未だに釣れた
話は聞こえてこない。
今回も師匠とメガオさんが釣り場の確保をしてくれていて、安心して出発することができた。
この日は師匠が2本、メガオさんが1本の釣果があったのだが、全体的には釣れていないらしく、期待せずに行った方
がよさそうだった。
現地着は21時半前で、メガオさんが釣り場で翌日の準備中だった。
滅多に入れないベストポイントが用意されていて、これなら明日の朝は期待できるのではと、用意してきたビデオを観て
から早めに就寝する。


10月23日 4時40分の目覚まし前に起きて車内で準備を済ませ、外に出るとメガオさんがすでに起きていて、師匠と松
さんも準備中だった。
           

正面の山際は赤く染まり始めていて、おしゃべりをしている間にもどんどんその赤い範囲が広がっていた。
港内では定置網の漁船が行き交い、朝らしい賑やかな風景とともにキャストを始めた。
しかし、全く誰の竿にも反応がなく、気付いた時には市内のお寺の鐘の音が聞こえてくるほど無風で静かな朝だった。
今回は初めてお会いするどっぺさんが釣り場の様子を見にきていて、私はメガオさんの紹介で何度かどっぺさんのブ
ログだけは拝見したことがあった。
このどっぺさんが、もうそろそろ仕事に行かなくてはと話していた時のことで、先週よりももっと悪くなっているなあとみん
なが思っていた6時半・・・右15mほどでヒットしている人がいたが、バラシ・・。
その様子を見ていた私にコツコツとアタリ・・・そしてもう一度コツコツして、もう少し待ってから合わせのタイミングがやってきたので合わせを入れる・・ヒット!
横にいたどっぺさんが「仕事ができたぞ!」とタモを用意してくれて、程ほどのファイトを楽しんだ後、サクッとタモ入れをしていただいた。
小ぶりだったが、先週よりははるかに銀ピカの雄をゲットする。
これが何と!今期初の浜一だった。
そしてそのすぐ後にKさんにもヒット!
タモの準備か?それともカメラかと思っているときにKさんが「うわっ!汚い・・・」などと言ってしまった瞬間にフックオフ。
前回知り合ったメガオさんの仕事関係の釣り仲間ゴットボーズさんが仕事前にやってきて、何と!活ホタテを私にと持
ってきてくれた。
しかも、スカリに入れて帰るまで生かしてくれるというから有難い・・・。
ありがとうございました。
足元を見るとチカが群れていて、型もなかなか良かったので釣れないアキアジよりもサビキ釣りをすることにした。
メガオさんが用意してくれていたアミピュアのお陰で快調に釣れ始めると、師匠もチカ釣りを始めるほどだった。
師匠は昨日もチカ釣りをしていて、手が鱗だらけになるまで釣っていたという。
チカは20cmを越える大きなものもいるのでその引きは強烈で、これはこれでまた楽しい。
釣ったチカは孫を連れて様子を見に来たマルさんにプレゼントするが、その後も釣れたのですぐにバケツはチカだらけになる。
お昼までに全体で5本程度しかアキアジは上がらず、メガオさんも師匠も帰ってしまった。
二人ともに、この場所を確保するために昨日は一日粘っていたので、体力も限界に達していたのだろう、今回の私の一本は二人の努力によるものである。
さて、10月後半とは思えない陽気の下で楽しんだ釣りも午後からも何の変化もなく、もうそろそら日暮れを迎えようとしていた。
私たちがすっかり道具を片づけてしまった16時半過ぎのこと・・・急に周囲でヒットが頻発!
しかし、ほとんどの釣り人がバラシだった。
メガオさんが現れ、キッシーさんも顔を見せてくれて、暗くなる前のほんのひと時のおしゃべりをして解散となる。
この後は買い出しに行き、再び港に戻るとほとんどの車が消えていて、静かな満月の空の下の夕食をお酒とともに楽し
んだ。


10月24日 夜中に目覚めた時にはゴットボーズさんの車が横に停まっていて、周囲にも車が増えていた。
再び横になり、次は目覚ましに起こされる。
外に出て準備を始めるとどっぺさんが到着し、ゴットボーズさんも起きていた。
3人でおしゃべりをしながら明るくなるのを待ったが、周囲の釣り人は薄暗いうちからキャストをしていて、当然のことな
がら誰にもヒットはしていなかった。

        

曇り時々雨の予報だったが雨の気配はなく、朝は曇っていてなかなか明るくならなかった。
この日もアキアジは何処にいるのか全く姿が見えず、6時を過ぎても誰にもヒットしない。
早々にアキアジは諦めて、サビキ竿を手にしてチカ釣りに切りかえることにする。
チカの反応は好く、良型が心地好い反応で竿先から手元に伝わり、引き上げると元気に抵抗して竿先を曲げてくれた。
途中からマルさんも現われそのまま釣
り始めるが、結局はあまりのアキアジの少なさに帰ってしまうことになる。
「マンボウがいる・・」どっぺさんが教えてくれたすぐ近くの足元にマンボウの死骸が浮かんでいた。
1mほどもありそうなマンボウが浮かんでいて、ゆっくりと左から右へと流されていたが、数時間後には潮の流れが変わ
り沖へと運ばれていったようだ。
海水が澄んでいたので目の前を泳ぐアキアジも多数見られ、そのほとんどが部分的に白くなりかけたホッチャレで、ルアーに無反応に泳いでいた。
昨日はそれをタモで掬っていた人もいたが、掬ってみてからその姿があまりにも悲惨だったのかリリースしていたほどである。
サビキにヒットする魚はチカが最も多いがニシンやサバも時々掛かり、特にサバはよく暴れるので注意が必要だ。
10時半頃まで続けたが昨日よりもっと悪い状況で、チカも充分に釣ったので納竿とした。
今回はアキアジ、チカの釣果に活ホタテまで頂き、思いのほかクーラーは海の食材で一杯になった。
今回も海の幸と、釣り仲間に感謝の釣行である。





 ■ 期待に胸膨らませて

10月28日 今週末はアキアジ釣りができないなあと思っていたところ、師匠から近場でのアキアジ釣りの誘いがあっ
た。
今年は釣れている場所だったので、期待に胸を膨らませて目覚ましよりも先に起きてしまう私・・・。
途中までは積雪路面もあったので慎重に運転をして、予定時間に釣り場の駐車場に到着した。
釣れていることは車の数を見ても一目瞭然で、ヘッドライトやテールランプがあちらこちらに動いていた。
今回は師匠とその弟さん、そして弟さんのお店の従業員の方と4人である。
周りではルミカを付けたウキ釣りやウキルアーの人たちが暗い中キャストしていて、ここのところずうっと釣れ続けてい
るという話は本当らしいことを知る。
生憎の曇り空だったのでなかなか明るくはならず、周囲の様子を見ながらおしゃべりを楽しんだ。
それにしても・・・魚の跳ねは全くなく誰にもヒットしなかったので、もしかするともうアキアジはいなくなってしまったのかと
不安がよぎる。
5時半にキャストを始めるが、不安適中なのかアキアジの反応はなく、正面の僅かな雲の切れ間から朝日が顔を覗か
せようとしていた。
5時57分、水平線上に太陽が顔を出そうとしていたので、これはチャンスとデジカメで撮影を始める。
ズームしたり竿先を撮りながらリーリングしていたところ、グ
イ と引っ張られたので波のせいかとおもったが、2度目の引かれ方に生命反応を確認。
後で観た動画の映像で
は竿先に大きな反応が出ていて、カメラをバッカンの上に置いて合わせを入れた。
ヒットしたアキアジは元気も好く、師匠にタモ入れをしていただきゲットとなった。
この時期にしては型の好い雌で、なんと!この一本が先週に続く今期2度目の浜一となった。
その後は一度だけアタリがあったもののヒットには至らず、結局全体でも2本の貧果だった。
師匠の弟さんに別の場所でたくさん釣れていると教えていただき、さっそく場所を変えるが時すでに遅く、釣り堀と呼ばれるこの場所ではアキアジ釣りをしている気分が湧かず、その後は元のポイントに戻った。
しかし、ここは朝から全く釣れていないらしく、10時には納竿とした。
後からわかったことだが、この日以外はよく釣れていたらしくて、どういうわけか私たちが入釣した日だけが釣れていな
かったのである・・・。





 ■ 年に一度のシシャモ釣り

10月29日 昨年、イノケンさんに教えていただき初めて経験したシシャモ釣りだが、今年はこの日しかチャンスがなくて
強攻出撃となった。
東の果てに行く覚悟で出発しナビ画面を見ると、到着時間は22時55分だった・・・遠い。
しかも、ここ最近はよく釣れているなどという情報はなかったので、せめて50匹は釣って持ち帰りたいと目標は小さく。
幸い天気は好く途中からは半月が顔を出していて、海に出てからも霧は出ていなかった。
港に近づくとこちらに向かっていたメガオさんに連絡を取り、先に釣り場の様子を見に行くことにする。
昨年はびっしりと釣り人が港を埋め尽くすように釣りをしていたが、どういうことだろう?今回は数えるほどしか釣り人がい
 
なかった・・・。
なにぶん初心者なので他の釣り人に聞いてみようと話を伺うと、一人目も二人目も同じように釣れていたので、もうここしかないとその方々の間に入釣さ
せていただいた。
準備に意外と手間取り、最初の仕掛けを下ろしたときは24時近くになっていたが、すぐに好反応!
反応の鈍さからシシャモを確信し、この日最初のシシャモをダブルでゲットした。
その後も確実にシシャモが釣れて、時々外道のコマイやウグイも釣れるが、なか
にはニシンも釣れたほどの好釣果。


10月30日 日が変わってからメガオさんが到着し竿を出しで釣り始めたが、すぐに睡魔に襲われて戦線離脱。
そして気付いた時には左側の発電機の釣り人たちは納竿してしまい、その奥には誰もおらず、少し離れた右側に数組
だけとなっていた。
オキアミを袋に入れてぶら下げると良いという情報があったので採用したが、結果から言うと大型ウグイの攻撃にあっ
てしまい仕掛けをぐちゃぐちゃにされるだけだった。
他にはキュウリが多く、オオマイも数匹釣れたのでこれはキープした。
しかし3時を過ぎると魚がいなくなってしまい、ここで照明を落として仮眠することに・・・。


5時に目覚ましをかけていたが3分前に目覚め、東を見ると空が薄っすらと明るくなってきていた。
いつの間にか釣り人も増えてきていて、朝の港はそこにいるだけで楽しくなってくる。
メガオさんも起きてきて、さっそく釣り始めると反応も少しずつ良くなってきた。
しかし、6時過ぎには大型船の入港のために釣り座を移動せねばならなくなり、昨年釣りをしたポイントの方に場所を変
えた。
      

ここは全く反応がなく、他の釣り人も釣れている姿を見なかったほど良くなかった。
朝なので釣り人はどんどんやってきていたが釣れる姿を見ることはなく、撒き餌をすると大型ウグイが釣れてしまうので
うかつに撒き餌はできない。
メガオさんはほとんど釣りをせずに8時半には納竿して帰ってしまった。

        

結局9時半には私たちも納竿するのだが、移動してから釣れたのはオオマイとシシャモは1匹だけである。


釣りの後にはいくつかの楽しみがあり、そのひとつである別保公園に向かった。
ここで蒸しカキを3皿注文してみると、大皿に6個のカキがのっていて、大きいものでは中身の直径が10cmほどもあっ
た。
           

海水だけの味だが、それで十分な美味しさだった。
昼食はお馴染の回転寿司だったが、ところ変わればというところか、色々な寿司を堪能することができた。
この街にしかない釣具店に入るとコーヒーのサービスがあり、店内を所狭しと埋め尽くす商品の豊富さに驚かされた。
釣具界のドンキホーテというか、マツモトキヨシのような店だった。
他にもあちらこちらと立ち寄りながら、昨夜入ったガソリンすタンドで頂いた無料洗車券で車をきれいにしてから出発した。
本別町では、道の駅に寄ったことがなかったので覗いてみると、かつては鉄道が走っていた駅の跡が残されていて、広い館内にはメジャーリーガーや有名プロ野球選手のバットが陳列してあった。
この町はバットの材料となるアオダモの産地であり、有名選手の多くはここの木材からなるバットで活躍しているそうだ。
夕食は以前入ったことのある糠平温泉街の「ふうか」に寄り、デミソースとキノコ風味ソースのハンバーグ定食を食べた。
キノコ風味の方が斬新で出汁が効いていて、これはなかなかお勧めだ。


自宅に戻り魚の処理をすると、シシャモは55匹あり、ニシンは背開き、オオマイは3枚におろして塩干しにしてみた。
辛うじて目標の数は釣れたので、シシャモ釣りはまた来年のお楽し
みとしよう。


11月の釣りVer.1 へ → 


戻る
戻る