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■ 釣りにならない砂浜
9月17日 天気も潮回りも好くない週末だったが、釣りができないレベルではなさそうなので夕食後に出発!
途中、喉に違和感があったために市内のドラッグストアで咳止を購入する念の入れようだったが、準備を怠らないのが
私のスタイルでもある。
22時前には現地に到着し、心配していた雨には降られずにメガオさんとキッシーさんに合流する。
すでにいい気分で酔っ払っているキッシーさんと飲みながら、やや波と風を心配しつつも遠い波打ち際が海を静かにし
ていた。
メガオさんが駐車場に戻り、キッシーさんはハイボール、私はビールを飲みながらおしゃべりを楽しんでいたところ、親
子二人で釣り場を目指していた父親が私たちの姿にオアシス的雰囲気を感じ取ったのか長い一服休憩をして話し込む
一幕もあった。
毎度のことながら、キッシーさんとの一杯は翌日になっても続いていたことは言うまでもない。
9月18日 前回は全く眠れなかったが、今回は目覚ましで起きるほどしっかり眠れたようで、すでにキッシーさんの竿は
立っているし、メガオさんも師匠も到着していた。
薄っすらと明るくなりはじめてはいるが、曇り空から時々ぱらつく雨が鬱陶しい夜明けで湿度も高かった。
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私の右端にはルアーマンがほとんど隙のない位置に立っていたので、無用なトラブルが起きないように挨拶代わりの
情報交換的お話をしておく。
波は高かったが左右に流されず、辛うじてアタリを待つことができたが、向かい風は少々辛いものがある。
周囲を見ていても釣れている様子は見られず、完全に夜が明けたというのに薄暗い。
しかし、この後は雨はほとんど降らないが風が強くなり波はさらに高くなってしまったので、9時には納竿を決めた。
師匠の家にお邪魔して今季前半の動画観賞をして、昼食は久しぶりに日曜島で日替わり定食などを食べて師匠の家
に再び戻る。
動画の続きを観たあとは夜までのんびり過ごし、暗くなりはじめたところで私とKさんは釣り場に向かった。
風向きが変わっていないので波はおさまっておらず、翌日の釣りの準備を済ませてから夕食をテント内で食べながら、
Kさんと二人だけの夜を楽しんだ。
22時過ぎにはモリさんと太平洋で何度かお会いしていたサカさんが到着する予定だったが、それまで起きている自信
はなかった。
シュラフに入る頃には風はすっかり止み、波の音を子守唄に疲れのせいかすぐに眠ってしまったようである。
9月19日 目覚ましの音楽で目覚めたが、周囲で物音がしていないので起きずにウトウトして過ごす。
まだポツポツと降っている雨が恨めしく、波の音は気のせいか少しだけ静かになったような気がした。
周囲を眺めたりして過ごしていた。
7時41分、キッシーさんにヒット!
近くでのヒットだったのですぐに上がるかと思って撮影していると、アキアジの抵抗力は強くてなかなか上がらず、1分半
ほど要してようやく師匠のキックでアキアジが砂浜に上がった。
その5分後には私たちの竿にアキアジがヒットして、Kさんが巻きはじめるもすぐに手ごたえは消えてしまった・・・。
さらにすぐ後、7時49分に再び竿が大きく揺れている。
今度こそはとKさんが大きく合わせを入れてヒット!
さほど時間はかからずに、波打ち際で待っていたキッシーさんがアキアジをキック&ドリブルで安全な場所まで持ってき
しばらくするとアキアジの気配は消えてしまい、雨が強くなってきたのでキッシーさんと私たちは納竿とした。
その後、師匠からのメールで見事アキアジを釣ったことを知ったので、厳しい状況の中で全員が釣り上げた快挙となっ
た。
常に平等ではない釣りの世界ではあるが、こんな微笑ましいことが時にはあっても好いだろう。
帰り際のこと・・道路に出てふと畑の中にいた鳥に目を疑った・・・。
何と!あの丹頂が若鳥と一緒にエサをついばんでいたのである。
4羽くらいだったろうか、その距離は20mも離れてはいなかっただろう。
後続車が迫っていたし、停車すると他の車に迷惑がかかるのでそのままゆっくり通り過ぎたが、こんなに近くで丹頂を
見たのは初めてだった。
■ アキアジ爆発の二日間
9月24日 23日の情報では、キッシーさんが午後からの群れに当たって7本、師匠は朝から11本も釣っていて、まだま
だ釣れそうな気配はあったが納竿したという・・・。
この日は生憎用事があったので、出撃せずにいた時に入った情報であった。
翌日からの大漁祈願をしつつ、Kさんは早々にテントに避難してしまいイノケンさんも先に寝てしまったので、毎度のこと
ながらキッシーさんと私は翌日の1時過ぎまでおしゃべりを続けてしまっていたのである。
9月25日 早めに起きると波は全くおさまっていなかったが、風はほとんどないのがせめてもの救いだった。
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その20分後に2本目と続いたものの、イノケンさんのように忙しく次々とはいかず、それは師匠もキッシーさんも同様で
あっけにとられて見ていたのであった。
釣り場は私たちに貸し切り状態といえるほど釣り人が少なく、それでも河口に近くなると激混みのなかば無法地帯であ
る。
どんよりとした空に太陽が昨夜の満月のようにぼんやりと見えていて、気温は低いままだったが一本釣って動き回ると
暑くなり、しばらくすると寒くなってくるのでまた着るといったふうに過ごしていた。
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午前中に釣った中から4本をキープしていたので、これを車に運び早めの昼食をとる。
その間もイノケンさんは忙しく動き回っているので、相当に釣れている様子だった。
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お昼少し前には師匠とキッシーさんが翌日の場所の確保を兼ねて港の様子を見に行くと納竿した頃、私たちは7本の
釣果があった。
普段であれば7本の釣果は大漁に属するが、なにぶんこの時点でイノケンさんは18本も釣っていたので、さほど釣った
気がしない。
この頃から私のデジカメに異変が生じ、レンズの蓋が半開きになってしまったり、遂にレンズが出てこなくなってしまっ
14時07分、雌。
14時23分、雄。
15時過ぎ、竿を片づけはじめていた最後の一本にヒットした雄をリリース。
この間、撮影していなかったアキアジが3本あるので、午後からは11本の釣果だった。
結果、18本のアキアジを釣り上げ、9本をキープして9本はリリースと他の釣り人へ差し上げる。
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午後から近くに入釣していた二人組の釣り人が実に爽やかな方たちだったので、釣れる場所をアドバイスした結果すぐ
に釣れ始め、お互いに釣れるとエールを送るといった交歓も実に楽しかった。
釣り場から駐車場への移動中にキッシーさんから連絡があり、釣れているので場所の確保は難しいとのことだったの
で、最悪の場合は他の場所での釣りも覚悟していた。
しかし、薄暗くなった港に移動すると、釣り場ばかりでなく車を停めるスペースまで用意してくれていたのには驚き、感謝
の言葉もないほどうれしかった。
まだまだ釣れているようだったが、風が強くなりはじめていたこととこの日の疲れからただ見ているだけで、そのうちに
暗くなってしまった。
9月26日 夜通し吹いていた強風は朝になってもおさまらず、外に出ると釣りをする気にはなれずすぐに車内に戻った。
この日のメンバーは昨日に続きキッシーさん、師匠、イノケンさん、そしてメガオさん、モリさん、ウルシさんが加わった
ので実に賑やかだった。
すかさず合わせを入れてファイトとしたものの、あえなくバラシ・・・。
その後、5時46分に再びヒットして今度はゲットとなったが、すでにクーラーは一杯だったのでリリース。
余談になるが、その時のJrが奥様に言ったことが今も忘れられない・・・。
ドラグが緩すぎたためにしっかりとフッキングしていないとみたJr曰く「キャストするときはドラグを締めておいて、かかっ
たら緩めるんだ!」
Jr奥様「・・・・・」(この人、なに言ってんの?)
解説すると、アキアジがヒットしてファイト中にそんな芸当ができるか!奥様もこれまでにたくさんのアキアジを釣り上げ
てはいるが、おそらくそんな余裕はないだろう。
JRの無理難題に、たぶんあきれての「・・・・・」だったと私は想像する。
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私の4本目
その後、仲間内最後のモリさんがゲットすると、全員が釣り上げてしまうほど全体的にも好く釣れた日だった。
そして10時過ぎにはウルシさんが仲間内トップの5本目を釣り上げて、私は納竿となった。
強風のためにイスに座っての釣りができず、腰が痛くて釣り続けるのが苦痛だったのであった。
今回は何年かぶりの爆釣を経験できたことと、たくさんの仲間との釣りが楽しく、有意義な時間を過ごすことができた。
しかし、アキアジ中盤戦はまだ始まったばかりである。
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