7月の釣り Ver.2



 ■ アキアジ今期初挑戦!

7月24日 仕事の都合上出発が遅れ、更に昼食に寄ったピア21士幌に入ったところ意外に混雑していたために、料理
が運ばれるまでに1時間以上を要してしまい、現地には夕方17時の到着となる。
しかし、駐車場に釣り人の車は2台しか見当たらず、すでにたくさん釣って帰ってしまったとは到底考えられないことか
ら、釣れていないことを確信してしまう・・・。
この日の目的はアキアジの顔を拝むことではなく、今年の釣り場の様子見と改良を加えた道具の試験である。
とは言っても魚釣りに来て釣れないのは寂しいので、密かに7月中のアキアジゲットを目論んではいたのである。
釣り場には4人しかおらず、それでも情報収集を試みると「朝から一本も釣れていない」とのことだった。
改良を試みた道具の使い勝手は上々で、薄暗くなるまで竿を振ってみるが生命反応はウグイのみ・・・。
しかし、自身初のウグイの複数ゲットに気を好くして納竿。


7月25日 天気は曇りと雨の予報だったが、曇り空に雨は降ってこない。
前日とは打って変わって釣り人がびっしりとやってきて、これならばと釣れそうな気になってくるから不思議だ。
波はほとんどないが若干濁っていて、しかしこれは釣果には影響がない程度である。
それでも誰の竿にも反応はなく、ウグイがエサ取りに竿先を揺らすのみだった。
その後、やや離れた場所で大きな魚がヒットしているのだろう、竿が大きく曲がっていたので駆けつけてみる。
タモ網に入っていたのは45cmくらいのカラフトマスで、今シーズン初めて見るターゲットの一つだった。
8時過ぎのこと、再び先ほどと同じような場所で竿が曲がっていた。
毎年顔を見るベテランの方で、今度はアキアジが上がったのである。
顔だけでは雄雌の判別ができないほど、超銀ピカのフレッシュランである。
この時ばかりは他の釣り人は全員といってよいほどみんながエサの交換をするのだが、すぐにのんびりとした空気になってしまうのである。
そして私にも待望のアタリ・・・ここぞというタイミングで合わせるがす
っぽい抜けで乗らず、近くで見ていたベテランさんにいまのはアキアジだった惜しかったね、と慰められる・・・。
そして私は横になっているうちに眠ってしまい、夢うつつのなかで二本目のアキアジが釣れたと聞こえていた。
この声は事実だったらしく、後からKさんに聞いて知った。
結局10時前には納竿を決め片づけを始めたのだが、一年ぶりのせいか時間を要し、釣り場を出発したのは11時半過
ぎになってしまった。
帰り際、近くで竿が曲がったので納竿は早かったかと思いかけるが、釣れたのは雨マスだったので安心してその場を去る。
しかし、アキアジのエサでも雨マスは釣れることを知った。
途中、投げ釣りの人たちとおしゃべりをしていたところ、地元の人が呼ぶところの「ドンコ」が釣れる場面に出くわした。
「ゼラチン質の魚で、食べると美味しいんだよ」と言いながらも結局は海に戻されていた。


久しぶりのアキアジ釣りは釣果こそなかったが、毎年お会いする人たちとのおしゃべりや道具の試験など、満足の釣行
となった。
帰りは道東お馴染のインディアンカレーを久しぶりに食し、タモ網を入れる袋を買ってからの帰宅となった。





 ■ アキアジはまだか?

7月29日 不安定な天気が週末を直撃する、昨年頻繁にあった悲運となりそうな予感をしつつ夕食後に出発。
雨に濡れた路面はただでさえ走りにくいのに、窓ガラスに油膜が張り付いていて拭いてもとれない・・・。
幸い十勝に入ると雨が止み、路面が乾いているところもあった。
現地に着いてみると風がやや強めだったので、翌日は平日ということもあり明るくなってから様子を見て出撃を決める
ことにした。


7月30日 目覚めると東の空の雲が薄くなっていたが、雨はパラパラとまばらに降っている程度だった。しかし、風がや
や強い。
風が強いことを言い訳にして、睡魔に誘われて再び布団にもぐりこんでしまう・・・。


再び起きたのは7時だった。
風は弱まっていたが深い霧が立ち込めていて、まるで別世界になっていた。
港内に海の濁りを確かめに行くと黄土色のひどい濁りになっていて、釣り場とは環境が違うのでこれがそのまま同じ状
態ではないだろうが、すっかりやる気をなくしてしまった。
朝食を済ませてから霧の国道を南下して、前回入り損ねた温泉へと向かった。
温泉は10時からだったので2時間ほども早く、横になっているうちにあまりの静けさに再び熟睡・・・。


目覚めたのが11時だった。
すでに入浴客の車がたくさん停まっていたが浴場には誰もおらず、開館と同時に駆け付けた人たちがすでに上がってしまっていたので
ある。
入浴後、館内の食堂でラーメン&ミニ豚丼セットとふわふわ卵のオムライスを食べて休憩。
今度こそはと釣り場へ向かうことにした。


しかし、今度は車のトラブルが発生しJAFに救援を要請、結局釣り場に向かったのが16時近くにもなってしまった。
帰りかけの釣り人に海の状態と釣果を訪ねると、濁りはなくアキアジとカラフトマスが一本ずつ釣れたとのこと。
相変わらずの霧の中、夕マズメに賭けて竿を準備していたところ、竿を持つ手にビリビリと刺激が伝わってきた。
2度目は、さらに強い刺激だったので危険を感じて撤収を決めた。
道具をテントに入れて帰ろうとする釣り人がいたので落雷の危険性を説くと、その方はすぐにテントを撤収していた。
車に戻った直後には予想通り雷の閃光が見えはじめ、薄暗くなり雨が降ってきた。
落雷は近くはなかったが30分ほど続いて、その後は西の空から明るくなってきた。
車内で夕食を食べながらお酒を飲み、散々でありながらも実にのんびり過ごした一日を振り返る。
日中にたっぷり眠ったにもかかわらず、19時半には布団にもぐりこんでしまった。


7月31日 1時過ぎには起きてしまい、1時間後には到着するだろうイノケンさんを待つ。
思ったよりも早くイノケンさんが到着し、さっそく出発となる。
もちろんこんな早い時間なので釣り場には誰もいなかったが、準備中には「早いですね」と他の釣り人がやってきてい
た。
霧が立ち込めてはいたが月が見えるほどの空で、準備はすっかり整っていてもなかなか明るくならなかった。
3時半過ぎにはKさんも到着し、釣り場には15人ほどの釣り人がいるとみられる。
というのも、霧が濃くなってきたので、ひどい時には30m先が見えないほどだった。
程なくして仕掛けを投入し、期待に胸を膨らませてアタリを待つ・・・・・。
しかし、魚の気配は外道さえなく、時間ばかりが空しく過ぎていった。
反面、空には陽が当って白く輝く雲や青空が見えはじめ、ラジオなどでは内陸では30℃に達するほどの好天になる見
込みを伝えている。
           

9時頃になると太陽が顔を出し、暑いほどではなかったが霧に包まれて見えなかった周りの状況がはっきりして気分が
好い。
近くで珍しいカレイが釣れたと言うので見に行ったところ、カワガレイとクロガシラのようだが角がなく、どうやら通称タン
タカと呼ばれているマツカワガレイらしい。
大きさは30cm以上あり、もちろんアキアジの仕掛けではなく投げ釣りによるものだった。
全体でも一本も釣れていない厳しい状況ではあったが、仲間との楽しい時間や鮭釣り倶楽部の管理人さんに会った
り、相変わらずの和やかな雰囲気を満喫してイノケンさんと別れたのが11時頃だった。
アキアジを釣った祝いに食べようと考えていた羽衣亭の寿司を前倒しで楽しみ、暑い十勝を過ぎた頃には気温は下が
り、自宅に戻ると再び暑くなっていた。


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