![]()
■ オホーツクの船カレイ
6月4日 天気は安定していて、週末も波の心配が必要ないほど安心して土曜日を迎えられそうだった。
今回はキッシーさんが船の手配をしてくれて、この日まで天候の心配だけをすればよかったのは有り難い。
この日は午後から出発して、明るいうちに港に近い道の駅に車中泊することが決まっていたので、のんびりした気分で
道の駅の周辺を散策してみると、レストランだと思い込んでいたのはバーベキューハウスで、その上に少しだけ見えて
いたのがレストランだったことを知る。
車内で夕食を食べながら次第に暗くなってくる外を眺めていると、海の方角の空が僅かにオレンジ色に色づき明るくな
っていることも、翌日の晴天を約束してくれているようだった。
6月5日 これまででは一番早く目覚しが鳴り、外へ出てみるとすでに明るくなり始めていることに夏至の到来が近いこと
まり感じられない。
太陽は厚い雲に隠れてしまい、僅かに水平線の向こうが明るい程度だった。
15分ほどで湖口に近付き、前回は外海の状態が気になっていたが今回は全く気にならず、船はスムーズにオホーツク
海へ乗り出した。
![]() ![]()
ポイントに到着すると他の釣り船はすでに着いていて、5時15分には船の向きが決まって釣り開始となった。
前回は開始早々次々にアタリが続いたが今回は前回ほどではなく、それでも13mほどの海底からは小気味好い反応
大きさは30cmだったが、結果からいえばこの日の船中最大となったことを後で知った。
みが苦手な私は昆布に挟み置きしてから食すと、全く臭みは消えて美味しくなっていた。
10時を過ぎてからは若干反応が悪くなり、納竿の12時近くなるとみなさん片づけ始めていたが、私は船長の合図まで粘
っていたところ、最後に28cmのマガレイをゲットして納竿となった。
まだまだ釣りをしていたい気分のまま船は港に向かうが、体は背中が痛くなるほど疲れていたのでこれで十分だったの
だろう。
![]() ![]()
進行方向に霧が発生していてその霧に突入するも、湖口は霧が晴れて陽が射していた。
橋の上から手を振る家族に応えながら湖内に入り、周囲の景色を見ているうちに港に着いたのが12時45分だった。
今回は前回ほど魚の反応は少なく、それでも150枚ほどは釣りあげるが、持ち帰ったカレイは80枚ほどだった。Kさん
は大物が多く、数は少なかったが満足だっただろう。
昼食は近くのドライブインで仲間と食べて、ゆっくりしてから15時近くになって出発となる。
帰りがけに、丸瀬布の藤まつりの案内が気になって、幟に惹かれるように藤棚のある公園に行ってみた。
しかし、藤棚には全く花が咲いておらず、翌日に開催予定の藤まつりはたぶん開花しないだろうと思われるほどに悲惨
な状況だった。
それでも、この街にこんな大きな藤棚があることを知っただけでも大きな収穫と、心地好い疲れとともに我が家に帰っ
た。
■ 道東の川にルアーを泳がせ
6月12日 4時の目覚ましが鳴る前に目覚め、私は師匠の車に乗せていただいて釣り場へ向かった。
正面からの朝日が眩しく、川が近づくと霧が薄くかかっていた。
川でのルアーなんて何十年ぶりだろうと不安で一杯だったが、岩や木などの障害物はほとんどなく、これならルアーを
引っかけることはなかろうと安易なキャストを繰り返す。
川なので当然ながら蚊のような刺されると痒い虫が大量に寄ってくるので、これでもかというくらいに虫除けスプレーを
陽が高くなってくると気温が上昇し、目の前では盛んに大小さまざまな魚がライズしているがフライロッドなど持ってきて
おらず、スプーンやミノーには反応してくれなかった。
昼食は近くの街まで蕎麦を食べに行き、食後は当然のように釣具店に向かってキッシーさんの使っていたルアーを購
入することとなる。
キッシーさんと別れてから師匠宅に戻り、反省会を兼ねた談義は夕食までも続き、疲れのせいか20時過ぎには寝るこ
ととなった。
6月13日 早く寝たお陰で予定の3時半前に目覚め、師匠の車で薄暗いなか出発する。
この日も先客が数人いたが、一人は師匠の知り合いでもありアキアジ釣りで二度ほどお会いしたことのある細さんだっ
た。
![]() ![]()
朝の清々しい空気の中だが、頭の中は欲望と邪気が入り混じり対照的だった。
![]() |