5月の釣り Ver.1



 ■ つつじ祭りと釣り堀

5月5日 ゴールデンウィーク最後の日、釣り堀にでも出かけてみようかと仲間と連絡を取り合っていた。
どうせ行くなら、師匠に頼まれていた道具と昨年終盤のアキアジ釣りのDVDを届けようと考えていた。
今回の同行者はキッシーさんとメガオさんだったが、キッシーさんはこの日の朝には連絡があったもののメガオさんからは返事がなく、もしかすると突然に現れるかもしれないと気持ちの準備だけはしておく。
8時半に出発して、峠から師匠にメールを入れる「突然ですがこれからお伺いします」。
すぐに電話があり「つつじ祭りに出かけるが、来ないか?」・・・。
とりあえずキッシーさんと奥様が在宅の師匠宅へ向かい、メガオさんには「祭りと焼肉あり、来られたし」とだけ連絡をしたところ「すでに釣り堀で釣りはじめているところだったのに・・・」なんと!メガオさんは
早くも現地に着いていたのであった。
後の展開が読み切れなかったので、師匠宅にて先に着いていたキッシーさんとともに師匠の奥様と談笑。
話に夢中になっているうちに師匠から電話「祭りのステージの最前列を確保しているし、そろそろ催し物が始まる」と急
かされて、急ぎ祭り会場に移動となった。
         

会場に着いてようやくこの先の予定がみえはじめたので、メガオさんに電話で「釣りを一旦やめて祭り会場に来られる
べし」と・・・。



会場は祭り太鼓が始まっていて、師匠に出迎えていただきドラム缶を真っ二つに切ったバーベキューコンロの前に座
り、大音響の迫力乱舞太鼓の観賞。
さらに、よさこいソーラン踊りもはじまった頃にメガオさんが到着して、ノンアルコールビール片手に焼肉祭りとなった。
残念ながら肝心のつつじはほとんど咲いていなかったが、歌謡ショーが終わりゲーム大会が続く14時頃まで座り込んで
いた。



ここでようやくこの日の目的である釣り堀へと向かい、ドライフライを浮かせることとなった。
しかし、釣れない・・・GWですっかりスレてしまったのか、魚は全く反応しなかったのである。

          

それでも久しぶりのフライによる釣りは楽しく、時間が過ぎるのも忘れて18時半過ぎまで3人で楽しんだ。





 ■ サイクリング&投げ釣りカレイ

5月14日 前回カレイ釣りがチカ釣りに変わってしまったので、今回こそはカレイ釣りを楽しむために昨年実績のあった
ポイントに決めていた。
前日の夜の出発となるが19時を過ぎても明るく、暗くなったのは20時近い時間になってからだったことに、もうすぐやっ
てくるサクラマスやカラフトマス釣りを連想させてくれた。
道東地方は未だ気温が上がらず、湧別のチューリップは全くと言ってよいほど咲いていないと新聞を見て知る。
現地の道の駅に到着したときも零度近い気温で、FFヒーターのスイッチを入れていたほどである。


5月15日 未明の目覚ましになかなか脳が目覚めず布団の中でボーっとしていたが、3分後には顔を洗いに何とか起き
上った。
ようやく空が薄明るくなった頃に出発して、漁師の車だろうか?意外に多くすれ違う対向車に注意しながら目的地へと
向かった。
現地の駐車場に着くと先行者らしき車が一台あり、さらにもう一台現れたので急ぎ準備をして一番早く出発する。

          

約4kmのサイクリングコースを重い荷物を背負って走るが期待の大きさのせいかさほど苦にもならず、少々疲れてきた
頃に目的のポイントに到着。
間もなくKさんが到着し、私たちの左右に駐車場で見かけた釣り人が入釣するかたちとなったが、一応は最善の場所を
確保できた。
とりあえず2本の竿をセットしてみると、潮の流れが急速で漁船の通過の度に波が起こり竿先は揺れるし、ラインが右
にどんどん流されていくという釣りにくい状況だった。
それでもアタリはすぐにやってきて、イシガレイ、カワガレイ、そして目的のクロガレイが釣れたものの、サイズは小さか
った。
         

全道的に晴れ予報ではあったがここオホーツクは曇っていて気温が低く、予想最高気温も10℃程度だったので指先が
冷たかったほど。
さらにイスを持ってくるのを忘れてしまったので、テントのインナー用に持ってきていたマットがベンチになり、これは意
外と座り心地が好い。
潮の流れが釣りに及ぼす影響はこの海特有の海藻で、オモリを重くしてもラインに付着した流れ草がどんどんラインを
引いていってしまうので、気付いた時には随分と流されてしまっていたほどだった。



7時近くなってようやく太陽が顔を見せだし、暖かく感じられてきた頃だった・・・グイグイ引く強い手ごたえに何故か少し
嫌〜な予感。
重くなったり軽くなったりするなか巻き続け、近くまでようやく寄せるとその姿が見えてきた。
銀色に光る姿はサクラマスのようにも見えるがそんなはずはなく、45センチを超える魚体を力任せに引き上げてみたところ・・・予想通り巨大ウグイだったのである。
1.5キロ近くもあろうウグイは、独特の恨めしげな目でじっとこちらを見つつ「もういいだろ、早く海に帰してくれよ」とでも言っているかのようだった。
8時半になってメガオさんが現れると釣り場は一気に賑やかになり、私の分のイスまで持ってきてくれたのである。
メガオさんは状況をすぐに判断して潮の流れに対応した場所を選び
、二人で別の場所を試してみることになった。
200mほど左に移動してみたところ流れは弱くなったが漁の網が仕掛けられていて、私は見事に引っかけて針を一本失
ってしまった。

          

このポイントは早々に諦めて元の場所に戻ると、その後はポツポツと釣れだしてきた。

         

カレイ以外にもアブラコ、カジカ、ウグイなどの外道が混じり、のんびりとした空気の中にも時々キープサイズのクロガレ
イが釣れるので適度に楽しむことができた。
昼が近くなって流れが弱まった頃には暖かくなってきていたが、釣りの方は少々飽きはじめていてメガオさんとKさんは
カーリングゲームや細菌撲滅ゲームなどに熱中したり寝ているているときも多くあったので、竿先を見ている時間など
滅多にない始末・・・。
忘れたころに巻き上げてみるとダブルで釣れていることもよくあることで、ここでもOMA釣法が有効な投げ釣りらしいま
ったりとした空気が心地好い。

         

その後もポツポツ反応があり、14時半には納竿し15時には釣り場を出発することとなった。
日はまだ高く、サイクリングを楽しむ団体とすれ違いながら、久しぶりの自転車におしりや筋肉の痛みに耐えてなんとか
駐車場に戻った。
ところが・・・・・持ち帰ってきたはずの魚の入った袋がない・・・・・。
な何と!途中で落としてしまっていたのである。
いまさら探しに戻る元気もなかったし、私はカレイがそれほど好きでもなかったのでKさんを説得して諦めることにした
が、だれかがもしかすると持ち帰るかもしれないとも考える。
しかし、すれ違ったグループが戻っても誰も手にしておらず、完全に希望は失せてしまった。
メガオさんと別れて私たちも出発しようかと思ったときにKさんが「やっぱり行ってくる」と、予想外の展開になってしまった。
私も一緒に行くことにしてKさんの後に出発したが、ここでもう一つのトラブル発生!
前輪のブレーキが壊れてしまっていたことにも驚いたが、後輪のブレーキが全く効かなくなってしまっていたのである。
それでもほとんど誰もいないサイクリングロードだったので走りだし、荷物がないことは驚くほど快適で楽だったことを知った。
4kmの道はあっという間に走りきって釣り場近くまで着くと、すぐにK
さんが落としてしまった魚の袋を発見!無事回収となった。
道端に咲く可憐な花に遅い春を感じつつ、帰りはのんびりとサイクリングを楽しむことができた。


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