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■ 新年初釣行!
1月5日 ワカサギ釣りの聖地である網走湖は、クリスマス前の解禁はもはや夢になってしまうかもしれないと思いなが
ら、道東だが近場である湖を目指すことにした。
昨年ワカサギシーズンの終盤に管理人さんから聞いた、来期はサクラマスのサイズが戻り大きくなっているだろうとの
言葉が脳裏に焼きついていたので、釣れる数は少なくなるだろうが昨年よりも強い引きを楽しめる期待があった。
未明の出発だったが、半月がでていてほんのりと明るさを感じる。
三国峠を越えてしばらくすると、雲の隙間に強い光が見え始めると周囲もぼんやりと明るくなってきて、除雪センターに
着いたときには車のライトが必要ないくらいに明けていたが、空の強い明るさは消えて全体に明るくなっている曇り空に 変わっていた。
午後からは道南を中心に次第に全道的に大荒れの予報だったので、昼頃には納竿しようと考えていた。
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例年よりも雪が多い 荷物は少なめ
駐車場にはすでに10台以上の先行者がおり、さらに次々に車が到着していた。
るので強く踏みしめると割れてしまう。
たことに喜びを感じつつ、合わせを入れて巻き上げると意外に重く、スレかなと思ったがワカサギはしっかりと口に掛か っていた。
その後も投入してすぐに反応があり、深いので効率はすこぶる悪いが次々に型の良いワカサギが釣れた。
サクラマス仕掛のエサを、釣りたての生エサであるワカサギに交換しているときだった。
見た目には28cmくらいかなと思っていたが計測してみると30cmあり、銀色に輝くサクラマスはいつ見ても美しい。
針を外す際に若干の出血があったが、水溜りで呼吸を整えてからリリースすると、弱々しくもすぐに泳いでいった。
8時50分の出来事であった。
ラマスで、大きさは32cmである。
上あごにきれいにフッキングしていたので針は外しやすく、写真撮影をしてすぐにリリースする。
私たちの周囲には10張ほどのテントが張られていて、テントを張っているにもかかわらず野天釣りをしている人が数人
いるほど暖かかった。
自然ガイドセンターのお客さんも近くで釣りをしていて釣り場は密集している。シーズンが始まったばかりのせいか、サ
事をしたり置きっぱなしの仕掛けが絡んでしまったりしていたので、私が釣ったワカサギの数はKさんの4分の1程度だ ったろう。
10時50分、再びラインが斜めに、それも随分と横に引っ張られていた。合わせを入れると手ごたえも重かったので、期
待してファイトを楽しむ。
やがてオモリが見えてきて、そこからは慎重に抜き上げるときが最も興奮する部分で、このサクラマスは随分と腹が太
くて美しかった。 ![]() ![]()
タウシュベツ橋 5本目
さらに5分後、エサの点検も済まないうちに竿先に反応が見えていた。
Kさんを呼ぶも、なかなかテントから出てこなかったので合わせを入れて待つ・・・竿先は穴に向かって突き刺さっていた
が心配はなさそうだった。
ようやくたどり着き巻き上げると、さらに竿先が穴に向かって突き刺さる。
ゆっくりと巻き上げファイトを楽しみ、オモリが見えるとすぐにサクラマスが首を振り体をくねらせながら雪上に現れる。
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6本目リリースの瞬間
2本目のような赤みがかった独特な色をしたサクラマスで、これもなかなか型が良かったが上あごにきれいにフッキン
グしていたので針外しは簡単だった。
やさしくリリースすると元気に尾を振り穴の下に消えていくのを見ていたが、写真撮るのを忘れたことに気付く。
底までは届かず数匹しか釣れなかったが、Kさんは着実に釣っていた。
正午を過ぎたので片づけをはじめた頃は雪がちらほらと舞い始めていたが、テントを片付ける頃には止んでいて、釣り
人も半数ほどになった釣り場を後にした。 ![]() ![]()
運動不足と最後の片付けに体力を消耗した私はソリを引くKさんの後を着いていくのがやっとで、上下ダウンに身を包
んでいたので駐車場に着いたときには汗だくになっていた。
駐車場にはまだ15台ほどの車が停められていて、近くの温泉街で昼食を済ませてからの出発となった。
心配していた吹雪にはならず、小雪が舞うなか明るいうちに自宅に着くことができた。
ワカサギは二人で60匹ほどしか釣れなかったが、予想外のサクラマスの釣果は今後に過大な期待を持たせてくれるも
のとなった。
■ 聖地釣行
1月8日 聖地解禁は7日にずれ込み、私がこの釣りを始めてから最も遅い解禁となった。
全道的な大荒れは特に帯広釧路地方に豪雪をもたらし、聖地も例外ではないと思っていたのだが、現地では僅かに降
っただけらしかった。
星空という快適な天気に、国道は圧雪の所々にアイスバーンが存在する油断のできない運転を強いられたが、ほぼ予
定通りの時間には駐車場に到着。 ![]()
駐車場から見える釣り場には20張ほどもテントが立てられていて、夜釣りをしているのだろう、時々歓声が聞こえてく
る。
夜釣りは禁止されているし、かつて経験済みの辛い釣りであることがわかっているので、車内泊の準備をしてさっそく一
杯やってから布団に入る。
1月9日 携帯電話の目覚ましになんとか起きて外を見ると、ほぼ満車状態であることに驚く。
いて進み、テント群が切れたところで簡単に場所が決定。
テントを広げ場所決めをして、ガソリンストーブに火を入れる。
1台だけでは少し寒かったので私のストーブにも火を入れようとしたところ、コックをひねるとその手にガソリンが・・・。
何と!コックの付け根からガソリンが噴出していて、危なく手に火がつくところだった。
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ストーブは諦めて竿の準備中をしていたところ、キッシーさんが早くも仕掛を投入していた。
しかし、不思議なことに水中からの魚信が全くないと言う・・・。
私たちも仕掛を投入するが、底にも表層にも、どのタナにも魚はいないようだった。
そんな状態のまま時間は過ぎていき、周囲でも同じような状態であることがわかった。
やがてメガオさんが到着し今回のメンバーが揃ったところで、ようやく私の仕掛けにワカサギが釣れたが、後が続かな
かった。
今回、メガオさんはポータブル石油ストーブを用意してくれて、ガソリンのように強い火力ではないが仄かに暖かく、静
かなのがとても好い。
もちろんタンクに補充することなく、最後まで使用することができた。
このままの状態が続くはずはないと信じて続けていたところ、メガオさんに強い引き・・・カワガレイかと期待したが、顔を
出したのはウグイだった。 ![]() ![]()
そして、これが契機ではないがワカサギが少しづつ釣れはじめてきたのである。
今シーズンのワカサギは平均して型が良く、時にはチカかと思うような大きなワカサギも釣れる。
私ははじめのうちは手ばね式で釣っていたが、今期購入した竿の長さと重さが手ばねには違和感がありリールに変
しかし、その10分後には私にあの魚が・・・外道の王様ウグイである。
どのタナでもワカサギはいるが、大きなワカサギは底に潜んでいるらしく、時には15cmほどの抱卵した腹の太いワカサ
ギが手ごたえ充分に釣れる。
やがてキッシーさんも満足して納竿したが、一番釣れていなかった私はその後も続け、Kさんはというと私には数で負け
で楽しかった。
駐車場を出発し、北見市内の釣具店に寄る予定は中止して、遠軽で夕食を済ませてからの帰宅となる。
解禁直後ではこれまででは一番釣れなかったが、後半は聖地らしい釣れ方を味わえたので満足だった。
何よりも今期は型が良かったので干して焼いて食べると、酒の珍味として、或いは食卓の旬の一品として風味が増して
これは旨い。
私の釣果は289匹、Kさんは293匹だったので解禁当初としては最低の釣果となるが、例年バケツ一杯は500匹からす
れば型の良さが納得できる。
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