10月の釣り Ver.2



 ■ 今週は釣れている?

10月23日 今週行くのはよそうか、どうしよう・・・・・迷っていたときに、メガオさんから連絡が入った。
「本日早朝、早合わせで乗らなかったものの、その後ヒットして銀ピカゲットす。アキアジは30本近く釣れている。」との、
やや希望の持てる内容に出撃決定!

21時半過ぎに到着した港は少しだけ賑わいがみられ、メガオさん指定のポイントに車を停める。
近くでコマイ釣りをしていた方と話をしてから車内での一杯となったとき、キッシーさんからメールが届いた。
キッシーさんと師匠は別の場所で待機していて、当然私よりも数時間
早く着いているので、すでに酔っていることが電話の声でも判断できる。
お互いの健闘を祈りつつ、翌朝に備えて横になった。


10月24日 何時頃だったのか時計を確かめていなかったのでわからないが、発電機と多人数の声で一度だけ目覚めた。しかし再び眠ってしまい、起きたのが4時半だった。
外を見てもまだ暗かったが、私の隣では投光器海面を照らしてサビキ釣りをしている6人ほどが昨夜の賑わいの元だった釣り人らしく、準備を進めながら見ているとサビキでニシンが釣れているようだった。

写真を撮らせていただく 
チカも釣れていたがニシンが圧倒的に多く、中には30cmを超えるほどの型ものも釣れている。
大きくはないがイカまで釣れていると聞くとじっとしてはおられず、私もサビキ仕掛を投入してしまった。
表層は小さなチカが多いが、その下にはニシンが群れているらしく何度かニシンが釣れたが、針のせいかすべて途中で外れてしまった。
型の好いチカはバケツに入れておいたが数がまとまらず後で海に帰すことになり、ひと時のフィーバーが終わってアキアジ釣りへと移行した。
未明の3時から釣り続けていたと言うこの方たちは、この後アキアジ釣りへと変えていたが「眠くて駄目だ」と言って朝マズメが終わる頃には車に戻り眠っていたようだった。
ニシンは多い人で40匹も釣っており、あの大きさのニシンが複数匹掛かるとたまらない面白さだろう。
正面からオレンジ色に明るくなってくるがアキアジはなかなか釣れず、ほんの数本周囲でヒットしても後が続かず、予想
外に多い空は雨が降りそうなほど濃かった。
しばらくすると背後に積乱雲が湧き上がるように近づいてくると、そこには虹が見えていた。

         
                                                   背後の空
「こりゃあ雨が降ってくるぞ」と誰ともなく言っていたときに、突然土砂降りの雨が降ってきてしまった。
ちょうど朝ご飯にしようかと話していたときだったので車内に入り、ゆっくりと食事をしているうちに雨が上がり明るくなっ
てきた。
アキアジとのファイトを楽しみたいなあと思いながらリーリングを続けていたところ、やや沖目でアタリがあった。
数秒後には確かにアキアジだと確信できるほどのアタリが感じられ、自分のタイミングよりは若干早かったかなと思わ
れる合わせを入れた・・・ヒット!
ロッドに伝わる強いアキアジの引きが快感で、周囲の人が「おー、いいもんだわ!きれいだ」と言ってくれるし、自分で
見てもなかなか大きくてきれいな魚だ、これはいただきだなどと心の中で叫びながらファイトを楽しみ、足元まで寄せた
がKさんがまだタモの準備中だったので、足元を泳がせながらタモを待つ。
タモが下ろされ、さあ入るぞと思ったときに・・・まさかのフックアウト・・。
これには随分と落ち込んでしまったが、気を取り直してキャストを続ける。
空は青空が広がり始め太陽が顔を出すと暖かくなってきたが、後方から吹く風が少し冷たくて防寒着は必要だった。
9時20分、半分ほどリーリングしたところで妙な重さがじんわりと伝わったので、波のせいかなとも思ったが気を許さず
にリーリングを続ける。
再び妙な重さを感じたときに、突如ウキがプカンと浮き上がってしまった・・・・・この時期には珍しい食い上げと判断して、次のタイミングで大きく合わせを入れる!
ヒットしたアキアジは一本目のような重量感はないが、海面でバシャバシャと抵抗している。
しかし、その後は軽く寄せることができて、すばやく用意していたKさんのタモに一直線に入ってしまった。
大きくはないオスのアキアジで、銀色に光ってはいたが朝に見たアキアジと比較してしまい黒く見える。
迷うことなく写真だけ撮って針を外し、ネットに入れたままそおっと海面からリリースすると、アキアジは元気に沖に向かって泳ぎ、すぐに見えなくなってしまった。
ここまで全体でも7〜8本しか釣れていないのに2回もヒットするとは・・・これは今日は何本釣れるのか?などとあらぬ
妄想を抱きながら続けていたところ、見た事のある顔が笑顔で近づいてきた。
その人は1年ぶりのエーちゃんで、別の釣り場で2本釣ってきたと晴れやかな顔をしていた。
私の隣が空いていたのでエーちゃんの知人でこの日初めてアキアジ釣りをするという人が練習がてら竿を出し、釣りの
話などをしながら続ける。
お昼が近づいたので私は車内に戻り、エーちゃんはガヤでも釣るかとミニロッドを出していたところに再び大雨が降っ  

今回もお会いしたクルージングキャビンの人 
てきた。
二人は雨の中でも釣り続け、食事が済んで雨が上がったところで、満足したように二人とも納竿して帰っていった。
この日は15時までと決めていたので頑張るつもりだったが、13時半過ぎに師匠が現れたのを幸いに暖かい車内に避難して、その後キッシーさんもやってきた。
そのまま14時半までおしゃべりを続けていたが、ラスト30分に勝負をかけてキャストしてみたが私にも周囲にも反応はなく、予定通り15時に納竿となった。
私が確認したのは8本だが、この日は全体でも15本程度だと聞いた。
アキアジ漁も漁獲高が落ちていて少し前まで賑わっていた人気ポイントでも釣果は激減しているというから、どこに行っ
ても釣果は期待でそうになかった。
帰りに近くの漁港を覗いてみようと思っていたがその気も失せて、途中の町でお約束の回転寿司を食べてから岐路に
着く。





 ■ 若干釣れていたオホーツクのアキアジ

10月30日 「閉鎖中だが翌朝7時には開放される」とのメガオさんのメールに、それなら開放を待つ車列に並んで朝を
待ってポイント選択だなと、いつも通りに出発。
乾いた路面に余裕の運転だったが、白いものがライトに映しだされ雪が舞ってきていたことを知る。
気温は氷点下近くまで下がるも、峠を越えると雪は消えて気温も上がってきた。
市内で買い物をして港に着くと、すでに釣り場は開放されていてたくさんの車のテールランプがライトに反射していた。
後で聞くと夕方には開放されていたらしくなかなか場所は空いていなかったが、どういう訳かぽつんと好みの場所が空いていた。
少々風は吹いていたが星が見える空の下、軽く一杯やってから横になった。

31日の朝焼け


10月31日 5時前に目覚めると予想通りまだ暗く、いつの間にかメガオさんが到着していて一緒に準備を進める。
気温が低いので背中から吹く風が指先が出ている手袋では冷たく、それでも耐えられないほどではなかったので明る
くなったところでキャストを開始した。
予想通り全体的にも誰も釣れずしばらくは静かな時間が流れ、正面からはすでに日が昇っているのだろうが雲が邪魔をしてなかなか現れなかった。
6時半にはようやく太陽が顔を出したので暖かくなってきて、気温も少しづつ上がり始めた。
メガオさんの知り合いのマコさんがやってきて一緒に釣り始めた頃、メガオさんは釣れないアキアジを見切ってチカを狙い始めるが、マコさんが小さいのがいいから欲しいとの言葉を無視してリリースし続け、結局はチカ釣りも飽きて再びアキアジ釣りをしていた一場面もあった。
近くで2本立て続けに銀ピカのアキアジを釣った人がいたの
で、そろそろ自分にもアタリが来るのでは続けていた8時32分だった。
微かなアタリ、というよりも重みを感じた。しかしそれはすぐに消えて、数秒後にふっと重くなったので少々強めの聞き
合わせを入れてみる・・・乗らない・・・。
駄目だったかと残念がって再びリーリングを続けると、また重さを感じてそのまま合わせのタイミングがやってきた。
今度こそはの合わせに、ようやくヒット!
メガオさんがタモの準備をしてくれて、程なくしてアキアジがネットに入ったと同時に針が外れてしまった。
間一髪のランディングだったので、私はアキアジは海に消えたとばかり思っていたラッキーな一本だった。
しかし、このオスは強面で歯も飛び出し、先ほどきれいなアキアジを見ていたのでキープする気にはなれず、すばやく写真と動画だけ撮って海に返した。
一本釣り上げると余裕が出るので少しだけ熱くなった体を冷ましてから続けていたところ、右に20mほど離れたところでヒットしているのが見えたので、先ほどのヒットした場所の少し奥にキャストしてみる。
すると嘘のようにアタリがあり、間もなく合わせのタイミングがやってきたのである。
合わせるとしっかりフッキングしており、周囲の仲間からの非難の声を祝福の声に聞き変えてファイトを楽しみ、再びメガオさんがタモ入れをしてくれた。
先ほどと違って銀ピカなオスのアキアジではあったが、ついつい先ほどの乗りでリリースしてしまう・・・。
一本目のヒットから僅か15分後の8時47分の出来事だった。
しかし、私のアルミのタモ網の付け根が曲がっていたので強引に直したのが悪かったのかひびが入ってしまい、メガオ
さんのネットを取り付けていただき再開する。
「これはもう今日は何本釣れるかわからんぞ」そんなことを考えるほどの幸運だったが、アキアジ釣りはそんなに甘く
はない。
9時過ぎには周りでもぱたりと釣れなくなってしまった。
この頃になってようやく到着したのが師匠だった。
そしてウルシさんが現れ、やがて一緒に釣り始めたのだが、時すでに遅くおしゃべりの楽しい時間を過ごすこととなっ
た。
           

午後からも好天は続き暖かかったがアキアジの気配は全く感じられず、暇だったので清さんの釣り場に遊びに行くなど
して過ごす。
しばらくすると釣り場に、何と!安田大サーカスのクロちゃんが現れた。
気軽に話しかけてくるクロちゃんは、テレビで観るよりもずいぶんガラが悪いなあと思いながら話していたが、じっくり見
るとそのクロちゃんは実はウルシJrだったと気付き、これは少々気まずい!
しかし、その後は近くで一緒にアキアジを狙うことになる。
このまま夕マズメを迎えるのかと思っていた14時18分だった。
ひたすら遠投でアキアジを狙っていたメガオさんにヒット!
着水直後のヒットだったので時間はたっぷりと残されていて、私は動画、タモ入れは3本指に入るほどうまいと自負するマコさんが「バラセ、バラセ!」と言っている。
いつの間にか足元でタモ入れを待つメガオさんが「早くすくってよー!」とじらされていたが、二度目に無事ネットイン。
この銀ピカのメスが最後だった。
私たちにはアタリさえなく、16時過ぎにこの日の釣りを終える。
夕食を買出しに出かけ、師匠を交えてささやかな酒宴を開くが、師匠
はキッシーさんとのここ最近の飲み過ぎを反省してほとんど飲まず、私たちも早めに寝ることになった。


11月1日 5時に起きると雨音が聞こえ、この日の厳しい釣りを考えるとなかなか起きる気になれなかった。
雨は降り続けているのでなかなか明るくならず、意を決して外に出る。
雨避けにサイドオーニングを出すも、風があったので完全な雨避けとはならない。
ウルシさんは二人の仲間とともに準備を進めていて、師匠もすでに準備は済んでいた。
明るくなってキャストを始めたがアタリどころか周囲でも全く釣れる様子はなく、右奥にのみいくらか釣れている様子がみられた。
結局、10時半まで粘ってみたがアタリすらなく、近くでは僅か3本釣れたのみである。
二週連続でボウズだった師匠は「今日釣れんかったら3週連続なので、帰ってお経でもあげるか・・・」などと言っていたが、お昼頃に釣り上げたのでボウズは廃業したと、後から連絡があった。
海から山に入ると少しづつ雪が降った後が残っていて、町が近づくと次第に残雪が多くなってきていた。
昼食は町内のどこかでと探していたが、師匠に聞いた肉の田村を思い出したのはその店舗が信号待ちで目に入った
からだった。
           

精肉店とばかり思っていたので焼肉の店だとは考えてもいなかっただけに、上質の肉がリーズナブルな価格で食べる
ことができて大満足!
しかし、新ルクシトンネルに向かう道は全く別世界と言えるような目にも鮮やかな雪景色が広がっていて、ただでさえ長いトンネルが異常に低速で走る先行車に10kmもあるのではと思えるほど長く感じられた。
高規格道では20cm以上の積雪に完全なる冬の到来を覚悟せねばならない雪道を体感し、その白い世界は自宅まで続くことになる。

今期不漁と言われていたアキアジ漁は予想外の豊漁になっていたが、この時期になってエチゼンクラゲが網に入りだしている。
アキアジの網は岸際から順に上げ始め10日過ぎには全て上がり、アキアジ漁は終了となるそうだ。
来週は太平洋にサビキ釣りに行こうかと考え中である。

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