10月の釣り Ver.1



 ■ アキアジの不在の太平洋

10月2日 この日は40本ほど釣れたという太平洋だった。
22時過ぎに到着してみると、雨風のなか車中泊している車が駐車場の入口付近にあったので、こんなに混んでいるの
かと思いながらもイノケンさんに連絡をしてみたところ、その奥は空いていた・・・。
イノケンさんと釣り場の相談をして場所移動が決まり、次の釣り場に着いたときには星が見えるほど天候は回復しつつ
あった。


10月3日 釣り場に着くと、うねりは大きかったがアキアジがいれば充分に釣れる程度の薄い濁りだったので、期待でき
る朝となった。
           
        さほど濁ってはいなかった
しかし、朝マズメは全体でも3本と釣れず、ルアーをキャストする気はあっという間に失せてしまった。
霧が出たり晴れたりの朝を過ぎると青空が広がり、釣れない時間はイノケンさんとともに近くの釣り人の道具を見せて
いただいたり、新たな道具の研究をして過ごしていたのでさほど苦痛ではなかった。
しかし風と波は強まる一方で、夕マズメを待つことなく納竿となる。

           
                                                  満月も恨めしい
この日の全体の釣果は僅か4本だった。
風呂で汗を流し、買い物を済ませて駐車場に戻り3人で夕食を食べながら一杯やって、早めに寝ることとなる。


10月4日 一日おきに釣れたり釣れなかったりする釣り場なので期待してはいたものの、私の釣り運はすでに下降線を辿っている気配が・・・。
早々に諦めて納竿しようと決まり、僅かに釣り場を離れて戻った9時02分だった。
何と!イノケンさんがアキアジを手にしているではないか!
最後の最後にヒットした一本で、この日全体3本のなかの貴重な一本となる。
帰りは最近お気に入りの「羽衣亭」でお寿司をたらふく食べて、これまたお気に入りの「札内ガーデン温泉」に入ってからの出発となった。





 ■ 台風一過のオホーツク

10月10日 釣り場に着くとキッシーさんと師匠がふらふらと車内から出迎えてくれたが、二人ともすでにかなり酔ってい
る様子・・・・・。
二人が飲み始めてから私が着くまでの2時間、速いペースで飲んでいたと言いながら師匠の車内でマグロ状態になっ
た二人を眺めて私も酒をあおる。
二人の眠そうな様子と翌朝の体調を考慮して、早めに自分の車に移動した。
眠れるだろうか?そんな心配をよそに、いつの間にか寝てしまっていたようだった。


10月11日 台風18号は温帯低気圧に変わって去っていき、雨も上がって朝日が顔をみせてくれる
ほど穏やかな朝だった。

浜一の少年
別の場所にはメガ弟さんも到着していて、彼は職場の仲間と一緒だった。
近くには清さんとコマさんの姿もあり、コマさんとは1年ぶりくらいだったろうか久しぶりにお会いしてお話しすることができたのは、全体的にも全く釣れずアキアジはどこに・・・・そんな朝マズメだったからである。
清さんと話をしていたところ、近くで懸命にキャストしていた子供にヒット!浜一に輝いてからポツポツと釣れ始めたが次第に風が強くなり、雨も混じり厳しい釣りとなってくる。
清さんとコマさんはそれぞれ一本づつ釣り上げて、沖に見える波が時間の経過とともに高くなった頃には釣り場を去っていった。
この日絶好調の師匠は順調に釣り上げて、3本はたぶん竿頭だったであろう。
私たちの周りもほとんどの人が一本は釣り上げているほどアキアジはいるようだったが、私とキッシーさんにはアタリさえないのである。
やがて防波堤を乗り越えるほどの高波が頻繁に見えてきて、背中を押されるような強風と寒さに時々車内へ避難するほどだった。
釣果はと言うと、これがだんだん良くなってきていて釣り人のなかには信じがたいほど
の根性で続けている人も多い。
午後からは更に風雨が強まり、霰(あられ)まで降ってきたが、虹も時々現れ思わずみとれてしまうほど・・。

         

全体では40〜50本くらい釣れてだろうが私とキッシーさんには未だアタリさえないと話していた15時半過ぎだった。
キッシーさんにヒット!合わせに自信がないと言いながらも、ネットインしたアキアジを見ると2本の針がしっかりとフッ
キングしていた。
今回も私にはアタリさえなく、翌日に賭ける力も残っておらず16時には納竿となった。
後日、清さんに聞いた話では、翌日は港内にアキアジが大量に入っていたそうで、ここでも私の運がないことが判明
する。





 ■ アキアジ不在が続くオホーツク・・・

10月16日 メガオさんからの情報では依然不調が続いているらしく、それでも自分の周りではポツポツ釣れていたと聞いて出発を決めた。
22時前に現地到着。風も波もなく、先週とほぼ同じ場所に着いていた清さんと会い、歓談のひと時を楽しんでいたところに電話が鳴った。
師匠からの電話は、キッシーさんとともに別の場所に待機して一杯やっていて、すでにいい気分になっている明るい声だった。
その後、Qちゃんが到着すると清さんとともにコマイ釣りを始めたので少しの間見ていたが、車内に戻りもう少しお酒を飲んでから横になった。


17日の朝焼け
10月17日 4時半に起きてもまだ早く、布団のなかで起きようかもうすこし寝ていようかとウダウダしているうちに意を決
して起きることにする。
少しするとメガオさんとマルさんが現れ、私も準備を始める。
正面の朝焼けがとても美しく、ウキが見える時間になったがここ最近は6時にならなければ釣れなかったので、とりあえ
ずサビキの準備をする。
少し離れたところのサビキに大きな魚が釣れたらしいのでメガオさんが見に行ったところ、30cmほどのニシンと判明
する。すると、マルさんにも25cmほどのニシンがヒット!

       

続いてチカが釣れはじめ、海中を覗くと10cmほどのチカがたくさん群れているのが見えた。
その下には大きなチカが潜んでいるらしく、下の針には時々20cm弱のチカが釣れるので、大きいものだけキープする
ことにした。
久しぶりのサビキ釣りは楽しく、ヒットしたときのブルブル感じる感覚はゾクゾクするくらい私は好きなのである。
予想通り早朝は全く釣れず、6時頃にようやく近くで一本目が釣れたが後が続かず、ルアーをキャストしたりサビキ竿に
持ち替えたりして過ごしていたので、バケツに泳ぐチカは少しづつ増えていた。
風が正面から吹いていたので寒く感じられるが、気温は
この時期にしては暖かいほうだろう。
先週寒い思いをしたので中にはダウンジャケットを着込んでいたので、全く寒くなかった。
9時過ぎには全く釣れなくなってしまい清さんたちとメガオさんがほぼ同時に納竿した頃には、釣り場の半数の人たちは帰ってしまっていたほどだった。
それでも、新たにやってきた人が増えているので、やや広々とした釣り場に適度に釣り人は収まっているようだった。
正午頃にようやく近くで一本釣れたが、その後は再びなしのつぶてとなり、次のヒットはどこかなと思っていたところ、何と
!隣のKさんだったのである。
14時10分、Kさんを見るとロッドが海中に突き刺さるような勢いで曲がっていて、ドラグが鳴っていた。
すぐにドラグを締めて対応していたが、元気なアキアジだったので動画撮影を少しだけしてからタモを準備する。
見ると、なかなかの大きさの魚体だとわかるほど大きく見えるうえに銀ピカだった。
魚体が大きいので何度か潜ってしまい寄せるには数回を要したが、無事タモに入れることができた。
80cm・5.7kgの大きなオスで、3週間ぶりのお持ち帰りのアキアジとなった。
15時過ぎにキッシーさんと師匠がやってきておしゃべりをしていたが、場所も空いていたので二人とも竿を出すことになり夕暮れまで一緒に続けたが、道具を片付けた時に近くでヒットしているのが見えた。
二人を見送り、私たちも釣り場を離れて温泉に行くことにした。
入浴後、買い物をしてから釣り場に戻ってみると、静まり返った釣り場に夜釣りをする人たちが僅かに残ってるだけで、クルージングキャビンの隣の方は早くも寝ている様子。
テレビを観て天気予報を確認すると、終日の雨予報に波も高くなりそうだった。
寝ているときにパラパラと雨の音が聞こえていたので、翌日は完全
防備で外に出なければと思いながら、再び夢の中へ・・・。


10月18日 目覚めたときには雨だろうと思っていたが、降っておらず向かい風だけが障害だった。
その風も昨日よりは弱く、6時近くになってからキャストを開始する。
6時半を過ぎた頃、巻き上げようとした私のルアーに微かな重さが伝わってきた・・・もしかしてと思いそおっと引き上げ
ながら合わせを入れてみたところ、それは予想通りアキアジだった。
思わず声を出して笑いながらファイトしたが、その1秒後には軽くなってしまいロッドにラインがグルグル巻きになって
絡んでしまっていた。
アキアジが銀ピカで美しかったが、これまで合わせに至るようなアタリさえなかった私だったので、今回はこれで充分と
諦めることに・・・。
朝食後、もう一頑張りするかとキャストしようとしたところ、右となりの人にヒット!
必死の様子にタモ入れを手伝うことになり、なんとかタモ入れを済ませたところ、今度は左となりの人にヒット!
昨日から親しくしていただいていた人なので迷わずタモ入れを志願して、これも無事ランディング。
このとき大きな群れが通ったらしく、4本のアキアジが上がっていた。やはりタイミングが私は合っていないのだ。
雨は数滴程度降っただけで、9時には青空が広がって日が射して来るほど回復し、今回は天気予報が大外れだった。
しかし、私はとても良い場所に入っていたのだが、タイミングが合わ
ず10時までの予定を11時まで引き伸ばしたにもかかわらず納竿となる。
片づけを終えて帰ろうとしたとき・・・なんと右となりの人にヒット!ここまで運に見放されると、もう笑うしかないだろう。
左となりは札幌から一人で3日間を予定している方で、私たちが初めて購入したクルージングキャビンというキャンピン
グカーに乗っている。
この方は深々とお辞儀をして見送ってくれて、私たちの車が見えなくなるまで手を振ってくれていた。
昼食を済ませてから市内で買い物をして、紅葉が始まった晩秋の美しさを愛でながらのドライブとなった。

今回、我が家の獲物とはいえ、釣ったのはKさん。いったいいつになれば、釣りの神様は私に微笑んでくれるのだろう
か?

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