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■ 海サクラを求めて+ヤマメ解禁
7月3日 解禁から3日目ともなると入れ食いは望めず、釣り残しを丹念に探るヤマメ釣りを楽しむつもりだった。
予定よりも1時間ほど寝坊してしまったが、平日なので釣り人は少ないだろうと焦ることなく出発。
高規格道路出口付近では靄に包まれている風景が幻想的に美しく、これを見られただけでも早起きの甲斐があった。
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時々霧雨に見舞われる道中だったが、現地に着いたときにはすっかり明るくなり雨は上がっていた。
楽に入釣できるポイントではあるが、国道から見えるポイントであるがゆえに解禁前には密猟者が入りにくいので、比
較的釣果が安定しているという利点がある。
予想通り釣り人の姿は見られず、準備を整えて川を見る・・・だが、機械が入って整地したのだろうか、流木や大きな岩
がなくなっていて水の量はやや多めで、何だかイヤーな予感がする。
しかし、ヤマメの反応はあり、小さいのか針掛かりせず何度も食いついてくる。
ポイントを探っているうちに小気味好い反応があり、ようやく一匹目の好い型のヤマメを釣り上げることができた。
あまり釣れないが、丁寧に瀬を探ると心地好い反応が伝わってくる。
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今年はチビヤマメは釣れず、とても面白い釣りをすることができることに自己満足し、いつもの鉄橋に近づいたときに
地元のおじいさんが現われたので、ここで納竿とした。
このおじいさんに聞くと、昨日遠征組が入って根こそぎ釣ってしまったのでほとんど釣れない、町の中の方がいいかもし
れないよと教えてくれた。
ベテランの教えに従って町内の様子を見に行くと、これまた地元の人が釣り下っていたので橋の上から聞いてみた。
しかしここでも、もう小さいのしか残っていないとの返答があった。
時計を見るともう7時近かったので、予定通りここで今年のヤマメ釣りは終了となる。
波の音がかすかに聞こえるが鳥や蛙の声が圧倒的に大きく、静かな夜だった。
7月4日 早起きして一等地を目指すがすでに先行者がいるうえに、夜釣りでコマイを釣っている人もいた。
コマイは20cmくらいだろうか、これがレギュラーサイズと言っていたが、時々高波が2mほどの飛沫を上げ釣り人を襲
う。
すでに何十本も釣っていると言うから相当な兵(つわもの)である。
車を静かな場所まで移動して朝食を済ませ仮眠をとろうとしたが、興奮状態は治まらず眠ることはできなかった。
夕方、イノケンさん一家とともに釣り場の様子を見に行ったところ、朝よりも海の状態は悪く、打ち寄せる波が防波堤に
ぶつかって人の何倍もの高さに飛沫が上がっていた。
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しかし、朝から続けていたと言う朝のお隣さんは、日中にサクラと海アメを2本ずつ釣ったと笑顔で話してくれた。
翌朝は釣りができるのだろうか?心配になってしまった。
7月5日 イノケンさんからのメールには早く目覚めたのですでに釣り場にいる、とあった。
支度を整えて釣り場に向かい、二人で夜明けを待ったが釣り人は少なく、それでも夜が明けると8人ほどの釣り人が揃
った。
ギリギリしぶきがかからない場所だったが、時折寄せる波が轟音と高い飛沫を上げていた。
Kさんは無理はせずキャンプ場に戻り、イノケンさんと二人での釣りとなる。
イノケンさんが一投目で型の好い海アメを釣り上げ、私もキャスト開始!
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海水を浴びてしまうポイントではヒットするものの釣り上げることができず、サーフが時々ヒットしている様子・・・。
その後、イノケンさんが海サクラもヒット!荒波の中タモ入れを担当した私だったが、ネットに針をかけてしまいあわや
失敗かと思った瞬間・・くるりと反転したのがうまくいって、無事ネットインとなる。
最後は波しぶきを浴びてしまい、やる気は一瞬にして失せてしまい終了。
今年も何とか海サクラを釣ることができたが、これもひとえにイノケンさんの情報のお陰で、自分ひとりではこううまくは
いかなかっただろう。
今年のサクラはルイベでも食してみた。ハラスの脂がとろけるようで、腹の骨はなでるだけで取れてしまうほどに柔らか
かった。
ただし、このすぐ後に昨年8月初旬に釣った腹を割かない丸まんまのアキアジの冷凍保存品があったので、これを食し
てみたところ・・・サクラマスもアキアジも甲乙つけがたい美味しさだったのである。
もうすぐアキアジシーズンが始まる。
■ オホーツクのカレイ船釣り(最終回)
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しかし、第二湖口を抜けるときに急に減速したと思ったら、船が大きく揺れはじめた。
慎重に進むその先は船長の予報どおり、大きなうねりやばたつくような波が見えていたのである。
船上の釣り客すべてが不安そうな顔をしているので私たちも少々不安になったが、船長を信じてこれを楽しむことにす
る。
オホーツク海に出ると船の揺れは大きくなり、上下に大きく揺れるので片手はどこかにつかまっていないと安定しない。
40分ほどで最初のポイントに到着。
ポイントに着いてからも船は大きく揺れるので、立っているのがやっとの状態での釣りとなった。
左足を船体に、右足をクーラーボックスで支えていると楽だったほど。
はじめのうちは誰が先に釣るのか見て待っているほど釣れず、ようやく釣れ始めてもカレイ以外にカジカが混じる渋い
スタートとなる。
それでも次第に型の良いカレイも釣れ始め、初回のような入れ食いではなかったがなんとか船らしい釣りを楽しむ。
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前回乗船した第18幌岩丸も近くを流していて、時にはすぐ近くにまで寄ることもあったが船体は大きく揺れていて、私に
は昨年の揺れよりも大きく感じた。
いくら船に慣れてきたといっても、次第に船酔いによる睡魔に襲われてしまい、10時過ぎには眠くて堪らず船首の空き
スペースに横になる。
1時間半ほど眠ると気分が良くなり、残り30分を楽しもうと釣り始めるも、12時15分前には安全のために早上がりする
とのことだった。
聞くと、丁度寝ていた時間帯のポイントが型が良く入れ食いだったそうである。
それでも何とか自家消費と周囲のおすそ分け分は確保して、帰りは再び船首に座るが、眠ってしまうほど気持ち好く寄
港となったので、いつもと違う第一湖口からサロマ湖に入ってきたことには後から気付いた。
前回と同じ「華湖」で昼食休憩してからキッシーさんと別れ、その後は佐呂間町内で仮眠をとったので、自宅に着いたの
はずいぶん遅い時間になってしまった。
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