
5月の釣り Ver.1
■ サイクリングdeフィッシング!
5月9日 前回の釣行時に聞いたポイントに行こうと思ったのは、稚内の失敗から数釣りがしたくなったためである。
木曜日に出撃を決めた為に参加できるのはキッシーさんだけとなるが、初めてのポイントだけ仲間の存在は心強い。
現地集合は8時。当然のことながら朝マズメを過ぎた時間からの釣りでは大漁は期待できないが、もう一つの楽しみで
あるサイクリングがあるから適度に釣れれば釣果は欲張りはしない。

サイクリングロードは幅広く舗装され併走も可能な道路で、名前のわからない花がちらほらと咲いている中に一際目立
って咲いているのがタンポポだった。
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同じ黄色のタンポポの中でも、花びらの先が尖ったようなタンポポがある。これが一般的な西洋タンポポではないエゾタンポポだと、キッシーさんが教えてくれた。
3kmほどのサイクリングを楽しみ目的のポイントが見えてくると、ご夫婦らしき釣り人がいたので話を聞いてみる。
早い時間はカワガレイも釣れたがクロガレイがほとんどで、釣れてきているとのことだった。
ポイントを決めて準備にかかるが、今回は竿にリールをセットしガイドにも通しているので、仕掛けを付けるだけでよい。
2本目の竿を準備中に早くも竿先に反応が見えたが、かまわず準備してキャスト!
それから一本目の竿を巻き上げてみたところ、足元で根掛かり・・・それでも何とか外れて巻き上げたところ、クロガレイはクロガレイでも小さな手の平サ
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イズだった。
その2分後のこと・・Kさんに大物がヒットしたらしく、足元まで巻いてきていたがそこから先は引き上げられないとい
う・・・。

私が魚の近くまで下りて行ったときに見えたものは、巨大な腹太のウグイだった。
ラインを持って引きずり上げて改めて見て、みんなで唖然とするほどのウグイであった。
このポイントも小さなカレイとウグイばかりかと思っていたところ、Kさんが23cmほどのクロガレイを、キッシーさんがクロ
ガレイとイシガレイをダブルで釣り上げたので一安心。

3本の竿を出してはみたが、この日は2本で充分と思えるほどアタリが連発し、釣り人の少ないポイントの魚の濃さに驚
くばかりだった。
到着後1時間ほどすると二人の釣り人が私達の横に入釣したので貸切のような釣り場ではなくなったが、早い潮の流
れに仕掛けが絡むこともあった。
アタリをみて早く合わせるとなかなかヒットせず、むしろOMAの方が確実に釣り上げられると思い、竿先をじっと眺めることは少なかった。
太陽は顔を出し続けてはいたが向かい風がやや強く、かといって上着を着たり脱いだりするほど暑くも寒くもない、丁度好い暖かさだった。
しかし、その風によって竿先からのアタリは取りにくく、OMA釣法が最も効果的に釣れるうえにダブルも頻繁にあった。
少しでも大きいカレイが釣れるとメジャーで計測し一喜一憂する楽しみもあり、海上に見えた魚は大きく見えるのだが、実際に手元にくるとさほど大きくもないことが多かった。
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この日の外道はウグイ、スジアイナメ、イシガレイ、ヒトデで、それでも全体の釣果の10%程度に過ぎないほどクロガレ
イが多かった。
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昼食は、持参したシングルバーナーを使って即席麺をなどを食べていたが、食事の最中にも竿先には反応が見える。
しかしここでエサ切れ・・・といっても完全になくなったわけではなく、干からびたものや辛うじて使えそうな細いイソメが残っていたので充分だろうと思った。
午後からはキッシーさんと二人で、サイクリングロードの行き止まりまで出かけてみた。
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行き止まりで休んでいたところへ、ここの主と思われるキタキツネが現れた。
人馴れしているのか、どんどん近づいてくるのはエサを与えられている証拠だろう、私達に食べものがないとわかったのか海岸にいた親子連れの方に行ってしまった。
親子連れに近づいたとき小さな子供が「こんにちはー!」と呼んでいたが、キツネはここにもエサはないと即断してゆっくりと離れていった。
釣り場に戻る途中隣の釣り人が帰り支度をしていて、少し前にKさんが大きなカレイを釣っていたと教えてくれたが、Kさんに聞くとそれほどでもないらしく、やはり遠くから見える魚は大きく見えるのだろう。
置きっぱなしの竿を上げてみると、イシガレイとクロガレイがダブルで付いていた。
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この後はしばらく食いが悪くなり、雨が降りそうな空になってきたので15時には納竿しようと決めた。
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竿先は見ずに、時間になったら巻き上げる楽しみにと置いておいて15時になった。
私は最後も手の平カレイで終了となったが、キッシーさんはいい手ごたえでリールを巻いていて、見えた魚影は1枚だけではないようだ・・・2枚?いや、3枚釣れているよう
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だ(一本の仕掛けに針は2本である)??
「オモリが2個あるぞ!」・・・「おれのだー!」最後の楽しみに大事に一本ずつ巻き上げていたのに、もう一本の自分の
仕掛けも一緒に巻き上げてしまい、2本分の楽しみを一回で終らせて
しまったのであった。
海から引き上げたスカリはいつの間にかずっしりと重くなっていて、ここから更に大きいカレイだけを持ち帰ることにした。
帰り道ものんびりとサイクリングだ。
釣り人以外にも、家族連れで楽しんでいる人たちなどが海岸に出て遊んでいたりして、遅い春を楽しんでいた。
駐車場に戻りおしゃべりをしているうちに17時近くにもなってしまったので、ここでキッシーさんと別れ車を走らせる。
Kさんが眠い眠いを連発していたので、サロマ付近で仮眠をとろうと横になってはみたが私は眠れず、しばらくしてから車を走らせる。
目覚しが鳴ったのは19時半、この頃遠軽町にいた。
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夕食を食べてから出発したので、自宅に着いたのはすっかり遅くなってしまった。
今回の釣り場はエサを充分に用意して、早朝からもう一度行ってみたい釣り場となったが、久しぶりの自転車での長距
離移動にお尻が痛くなったことと翌日の筋肉痛が運動不足を警告してくれた。
■ サイクリングdeフィッシング!その2
5月16日 毎週・毎週・毎週、カレイ釣りに明け暮れているが、決してカレイを食べるのが好きなわけではなく、まったり
とした待ちの釣りが性に合っているのかもしれない。
今回は前回の釣り場に気を好くしての再釣行だが、現地の人に聞いた話ではそうそういつも釣れるわけではなく、むしろあまり釣れない日の方が多いと聞いた。
キッシーさんとメガ弟さんは少し遅れるとのことなので私達が先に現地入りして、二人が到着する頃には二桁のカレイを手にしておこうと考えていたのだが・・・。
早起きして最高のポイントを目指そうと考えていたが出遅れてしまい、車中泊していた場所を出発する前に高々と日が昇ってしまった。
5時半に駐車場から自転車で出発した頃には、朝の冷たい空気はすでに冷たくはなく、それでも早朝のために花は咲いておらず殺風景な道を急ぐこともなく走っていると、散歩をしている人ともすれ違
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う。
そして20分ほど行くと目指すポイントが見えてきたがそこには誰もおらず、他のポイントに先週よりもたくさんの釣り人が早くも釣りをしていた。
迷わずこの日目指していたポイントで準備を始めるが、流れが速く嫌な予感がする・・・。
仕掛けを投入後すぐに釣れたが、平物ではなくカジカやハゴトコばかりだった。しかも、流れが強いので仕掛けはすぐに根掛かりしてしまう厳しい状況だった。
それでもKさんにクロガレイが釣れると、やはりこの場所は釣れるの
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だと思いなおしてやる気が出てくる。
それにしても、ここのカジカは大きかった。通称真カジカといわれるギスカジカの30cmを超える型物が、根掛かりと勘違いしそうなくらいの重量感とともに釣れるのは快感でもあった。
他にはシモフリカジカも多く、こちらは若干型が小さくなる。
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夜明けから釣りをしていた人達が私達のところにやってきて釣果を教えてくれるが、二人とも3枚しかカレイは釣れなか
ったと言う。
しばらくの間はこの釣り場の状況やポイントなどを、この二人から聞くことができたことは収穫だった。
二人が近くの釣り場に移動した頃、予定よりも早くキッシーさんが到着した。
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根掛かりと丸物攻撃の対象はキッシーさんとて避けられることはできず、やはりカジカやハゴトコが釣れ、根掛かりに苦しむことになる。
7時20分、丸物はまるものでもホッケは別物で、アブラコ似のホッケが釣れたと喜びながらも何か違う気がしていたところ、食べてみると味がホッケではなくアブラコ系の味だった。
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この魚は後日「エゾアイナメ」ではないか、とのキッシーさんの見解だったが、すでに魚は腹の中。
カレイ二桁には程遠い釣果と根掛かりのせいで竿数は2本に減らしていた頃、メガ弟さんが8時半頃になってようやく到
着。
前回のカレイ釣りの時にはオーバースペックだった新兵器「ブン投げ」ロッドのパワーを充分に生かして仕掛けを投入した直後・・・アタリがあったのである。 |
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この日のメガ弟さんは一味違っていて、丸物と根掛かりに苦しむ私達を尻目に、一匹目から平物ゲット!
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メガ弟さんのカレイ
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そして、次々にカレイを釣りはじめたのである。
10時頃になるとベテランの釣り人が次々に釣り場を後にしたり、釣り座を移動していたので、メガ弟さん側の釣り場に
大移動することになった。移動した結果、根掛かりは激減し、私達にも平物が釣れ始める。
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風は先週と比べると弱く、気温は20℃弱、快適な暖かさに上着は脱いでいても寒くはない。
適度に揺れる竿先を時々見つめながらおしゃべりをして、時々アワセを入れて巻き上げる・・・すると、カレイがほぼ確実に釣れているのである。
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この日のアベレージは23cmほどなのでリリースするクロガレイは先週よりも少なく、それでもイシガレイやカワガレイも釣れるので実質のリリースは多か |
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ったかもしれない。
11時半のこと・・・エサ交換に巻き上げた竿がずっしりと重い!しかし、生命反応は僅かしか感じられなかったので海草かと思いながら巻き上げていると、見えた魚体は大きかった。肉厚の抱卵クロガレイは28cmだった。
スカリの魚はメガ弟さんの協力もあり次第に数を増していて、型の良いカレイが入ると気分も高揚してくる。
昼食は最近凝っている即席ラーメン。ガスコンロは多少の風があっても消えることはなく、チタン製の鍋は軽くて匂いはなく鍋の縁も熱くならず、これが釣り場で食べるととっても美味しい。
午後からも順調に釣れて、13時半過ぎにはキッシーさんに28cmの
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クロガレイが釣れていた。
メガ弟さんはその場で作った自作仕掛けが好調で、次々に釣り上げているうちにマガレイもゲット!
その後、私にもマガレイが釣れた頃には、充分に用意したつもりのエサが底を付いたので、キッシーさんからエサを頂くことになった。
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この日のカレイはクロガレイ、カワガレイ、イシガレイ、そして2枚だけだったがマガレイも釣れたことは大きい。
他にはカジカ、ハゴトコ、ナガカジ、そしてヒトデと海草・・。
釣り人の少ないのんびりした釣り場で15時過ぎには片付
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けを始め、日はまだ高かったが納竿とした。
釣ったカレイは先週よりも若干少なかったが、朝の丸物ラッシュのせいかずいぶん釣った気がする。
そろそろオホーツクの船カレイ釣りが始まるので、船釣りの準備をしなくては・・・。

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