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■ 糠平湖のサクラマス
1月17日 前回の釣行時に「糠平湖でワカサギ釣りをしながらサクラマスも狙ってみよう!」そんな話がでていたので、
久しぶりに下見を兼ねた釣行をすることななった。
イノケンさんも参加とのことで、現地駐車場に6時半集合と決まる。
五の沢駐車場に着くとメガ弟さんの車があり、イノケンさんも一緒に待っていてくれた。
雪の上に移動することになる。
氷にドリルを立てると、氷は硬く簡単には貫通しないほどだった。しかし、厚さは25cm程度なのでさほど苦労はしなかっ
た。
Kさんがいつものように先に仕掛けを投入すると、なかなか着底せず、いったい何メートルあるんだろうと思うほど深か
ったのである。たぶん15m以上はあったのだろう。 ![]() ![]()
ツルツルの氷の上に張ったテント
しかし、一匹目がなかなか釣れず、しばらくしてからようやく小さなワカサギが顔を出した。
この頃イノケンさんは外でサクラマス狙いの穴を開けて竿の準備中で、この日のために色々と思案した準備を進めて
いたのである。
イノケンさんがテントに戻り、ポツポツ程度しか釣れないワカサギ釣りが本格的に始まった。
イノケンさんは、エサになるようなワカサギを数匹釣ったところでサクラマス用の仕掛けを投入して、あとは鈴が鳴るの
を待つだけだったが、テント内のストーブの音が邪魔をして鈴の音は聞こえず、イノケンさんは時々テントの中から竿先
っていたのは始めのうちだけで、そう簡単には釣れないだろうと思っていたのである。
だがイノケンさんは違っていた。テントの中から「サクラマス釣れてへんかな〜」と、始終様子を伺っているのだ。
朝からの好天は外に出ていても辛くないほど暖かく感じられ、東大雪の白い山々の手前に見えるすり鉢状の奇怪
ルンルンとリールを巻いていたところ、管理人さんがNHKの釧路・十勝地方に流れる番組に送るというビデオ撮影を始
めたのである。 ![]() ![]()
まあ、それはいいとして、この魚も大きくはなかったがサクラマスで、まさか複数本釣れるとは予想もしていなかったこと
なので、ビックリしたというのが本音だ。
またまたピカピカに光るサクラマスが釣り上がってきて、思わずみんなで小躍りする。
ワカサギも時々ポツポツと釣れるようになり、テントの中で集中していたときにイノケンさんの仕掛けに変化があったの
が13時36分だった。
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どうやらワカサギではない大きな魚がヒットしたらしく、なかなか姿を見せなかったのでみんなで穴を覗きこんでいたとこ
ろ、氷の下にギラリと光るサクラマスらしき魚の姿が見えた。
私はデジカメの動画撮影をして、Kさんが氷掬いを持ってタモ係を務める。
穴まで誘導するが、魚は穴の下にもぐりこもうとして逆さまになってなかなかタイミングが難しかったが、横になった時に
しかもこのサクラマスは、この日一番大きな31cmの丸々と太ったメスだった。
しかし・・・この日の釣りはOMAでOHMだったので、次回は自分が最初にアタリを確認したいものだとふと思う。
OMA=思いっきりむこうアワセの略、OHM=思いっきり人まかせの略である。
このサクラマスを最後の魚として納竿しましょうと決まり、ゆっくりと片付けを始めたのだが、なんと!私の竿にヒットして
いたらしく、穴を見ていたイノケンさんが逃げた瞬間を見ていたのであった。
手ごたえはほとんど感じなかったので大きくはなかったのだろう。
しかし、ミラクルはまだ続く・・・イノケンさんが片付けようとした竿に手ごたえがあり、何と!これまたサクラマスが釣れて
いたのだった。
イノケンさんは6本のサクラマスを手にすることになったのであった。
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そんなこんなで、結局ソリを引き始めたのが15時半過ぎだったが、みんながニコニコ顔で楽しく帰り道を歩くことになっ
た。
二人とも2本づつしか竿は出しておらず、それでもこんなに釣れるということは、工夫しだいでは二桁も夢ではないだろ
う。
塩焼きと刺身で食してみたが、刺身が最も美味しかった。とろりとしたあの美味しさは想像以上のもので、一度味わえ
ば病み付きになってしまうかもしれない釣りと味である。
■ 糠平湖のサクラマス Vol.2
1月24日 一週間が待ちきれず、仕掛けに改良を加えたり道具類を再検討して過ごし、ついに週末がやってきた。
夜釣りをしていた人は先週よりも多く、まだランタンの灯りがあちこちで見えていて、なかには雪の壁を作っただけの寒
そうな野天釣りの人もいる。 ![]() ![]()
先週と同じような場所に着いたが、この日は除雪作業から始めねばならなかった。しかも、雪と氷の間には水がしみ
やや強めの風が時々吹きつけるなか、天気は概ね晴れていたので気分は好かった。
私達の周りにもテントや野天釣りの人たちが増え始め、賑やかになるはずだったが風がその声を消し去っていた。
前回の渋いアタリに苦労した私達は、浅場で使っていた感度の良い竿を使うためにリールを購入していた。
メガ弟さんが今期購入した同モデルGTとその通常モデルだが、落とし込みがスムーズで巻き上げは早いので使い勝
手が頗る良いリールだった。
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この日は管理人さんの集金が遅いなあと話していたところ、私達の近くにテレビカメラやマイクなどを持ち込んだ取材陣
数分後の正午過ぎには、再びイノケンさんがサクラマスを釣り上げ、これが早くも7本目となる。
その後、イノケンさんの一番釣れていた穴の近くにセットした私の竿にアタリがあったものの、アワセを入れてみたが乗
らず、OMAではないアタリの見極めの難しさを知る。
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やっと2本目
13時半前には、同じ穴から大きくはなかったがサクラマスを釣り上げることに成功した。
喜んでいたのも束の間・・・再びやってきたアタリに合わせるも乗らず、イノケンさんとともにアタリの見極めに悩むことに
なる。
イノケンさんは食べていた鍋うどんのスープが残ったので、そのなかに冷えたおにぎりを入れて、煮えたところに新鮮な
ワカサギを入れて更に煮込み、ワカサギ雑炊を作っていた。
見た目には美味しそうだったが、イノケンさんの感想は「ワカサギが硬かった」とのこと。
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14時半、食後のイノケンさんにサクラマスがヒットして、今回は穴から顔を出すサクラマスの写真も撮ってみる。
その後は動画撮影に切り替えてから、抜き上げるといった余裕の釣りを見せてくれた。
その15分後にも同じ穴にアタリがあり、これも無事ゲットして、イノケンさんは今何本釣っているのか自分でもわからな
い状態だった。
バケツの中には美しい銀色に光るサクラマスがひしめいていて、すで。
たが、私は何故かアタリさえなかったのである。エサをマメに交換して誘いをかけてもみたが、全く釣れない・・・。
ここで私はワカサギ釣りを諦めて、テント内からサクラマスを狙うことにする。
16時05分前、テントに近い場所にあった私の竿のアタリをイノケンさんとともに見ていたが、生命反応とは思えないよう
なアタリに惑わされた。しかし、半信半疑のまま次に引き込まれたときにアワセを入れてみたところ、グッと手ごたえが 伝わってきたのである。
大きくはなかったが、きれいな体高のあるサクラマスだった。
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雪の中に釣った魚を保存していたが、数時間前の魚はすでに凍っているらしく、冷凍食品のように白くなっていた。
予定時間を大幅に上まわる時間まで目一杯遊んでしまったので、薄暗くなり始めた時間からの撤収作業となり、テント
内が水浸しになっていたせいでテントのスカート部分が凍り付いていて、氷を割りながらの撤収となる。
て、会場入口付近は観光客でごった返していた。
自宅に着くまで雪は降っていなかったが気温は低く、芯まで冷え切った体を早く温めたかった。
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