1月の釣り Ver.1



 ■ 新年初釣行!

1月4日 今年の網走湖は解禁日が12月30日になってしまい、解禁直後は諦め4日に決めたのだが、出発直前に網走
市観光協会のホームページを確認すると「3・4日は氷のコンディションが悪く中止」となっていた・・・。
この変更でイノケンさんが来られなくなり、5日はメガ弟さんと3人での釣行になった。
しかし、何が起こるかわからない不安が残っていたので、ワカサギ釣りができなかったときのためにと、ここのところ好調と聞いていたチカやキュウリ釣りの仕掛けを準備しての出発となった。
気温が高いので路面は出ていて走りやすいが、寒くならなければ湖面の氷は厚くならない。
夕方16時近くなって国道淵にある湖に注ぐ氷結した川に到着。さっそく覗いてみたところ、帰る人が多い時間帯にもかかわらず思ったよりもたくさんの
釣り人がいた。
ただし、見ていると足元は不安定な状態なのか、ズボズボとぬかるんでいる場所が多くて見ていてもヒヤヒヤする。

        

上流部にはテントを張って釣りをしている人も見られ、時々穴の中からチカらしき魚を釣り上げていた。
メガ弟さんと連絡を取り合いながら、温泉に入ってから呼人会場に向かったのは前日からの泊り込みが可能かどうか
の確認のためだった。
入口には鎖が掛けられ立入禁止になっていて「氷の状態が良くない為、3日・4日中止とします。宜しくご理解の程お願
いいたします。」と書かれていたので、明日は大丈夫だなと思っていたのだが、「中止します」と「宜しく」の間に小さな赤
い字で「5日中止」、更に最後に「6日から」と書かれていることに気付いた。

           
                                                    道の駅
何と!翌日も中止だったのである。
網走市内で給油を済ませメガ弟さんに連絡を取ると、女満別会場は5日に解禁になるとのことで一安心して、食料の調
達をしてから女満別の道の駅へ向かった。


1月5日 早寝したので4時には目覚めてしまい、うつらうつらしているうちに時間が過ぎて、5時20分に着いたメガ弟さ
んと女満別会場へ向かった。
受付のある広い場所に車を停めてソリで荷物を運び始めた時には雪が降っていて、氷上に出ると所々10cmほど埋まるところもあったが、概ね雪も少なく状態は良かった。
以前入釣した一番奥の方が釣れそうな気がしたが遠く、目を凝らすと周囲にテントがあったのでここでも釣れるだろうと勝手に判断して簡単に釣り場所を決めてしまった。
テントを広げてからランタンに火を灯し、試し釣りをするがすぐには釣れず、それでもしばらくすると次々に釣れだしたのでこの場所に決定!
氷は2層になっていて、表面の氷は数センチ程度の薄いものなのですぐに貫通して、シャーベット状の層を20cmほど過ぎると15cmほど
の氷があり、ここを抜けると湖水となる。
ノースガード9なので3人では広すぎるくらいだが、サイドポールを入れてなかったのでそれほどでもなく、ランタンの熱
だけで十分な暖かさだった。それでもしばらくすると寒くなってきたのでガソリンストーブに点火した。
ワカサギは底にいるらしく表層や中層では釣れず、それでも型の好い大型のものが半分以上を占めていた。
6時半を過ぎると外は明るくなり始めていたがランタンは必要で、鳥目の私はエサ付け時にはキャップライトを使い続け
ていたほどである。

         

6時55分、メガ弟さんの竿に強い引きがあった。もちろん外道中の外道ウグイの登場だった。
笑って見ていたが、7時には私にもサイズアップしたウグイがヒットしてしまう・・・。しばらく経ってから外を見ると雪雲は
網走方面へと移動していて、美幌側からは青空が広がってきていた。
7時半、再びメガ弟さんにウグイがヒット!穴から引き上げずにフォーセップを使ってのリリースは手際がよかった。
入食いとはいかないが、ポツポツと地味に釣れるワカサギ釣りを楽し
んでいたところ、久しぶりにあの魚が現れた・・・トンギョである。
ここ数年は一匹も釣れていなかったので、生態系にも異常事態が起こったのかと心配していたが無事だったようだ。
しかしこの魚、鋭い棘(とげ)があるのでうかつに触れると痛い目にあってしまうし、体が硬いために針が外れ難いの
で、釣れるとなかなかに厄介者だった。
8時半頃には料金の支払いを済ませて外を見ると、完全に青空が広がって見事に晴れていたが気温は低く、テントの中では結露が凍り付いて薄氷がパリパリしてい
た。
事実、この日の最高気温はマイナス
5℃ほどだったことが後からわかっ
た。
いつの間にか私達の近くにはたくさ
んのテントが立っていて、家族連れ
だろう楽しげな子供の声も聞こえて
きていた。
10時近くなってから、メガ弟さんと車
を釣り場に近い場所に移動して
みたところ、路肩は柔らかくて寄せすぎると脱輪する恐れがあるほどで、私も片足がはまってしまった。

         

テントの近くからは熾き火だろう、煙が立上っているのもみられ、外で釣っている人の姿もあった。
この時間になっても、まだバケツの底が見えているほど釣果は少なく、この分では3桁は難しいだろうとさえ思えるよう
な釣果に、今期のワカサギ釣りの運のなさを恨む・・・。
  

それでも、ワカサギの型が好いことだけが唯一救われ、時には大チカかと見間違うほど抱卵した腹の太いワカサギも
姿を見せる。
この頃から少しだけ風が吹き始めたのでサイドポールを張ってみると、テント内が一気に広くなる。
終日太陽が顔を出していたのでストーブは1台で充分暖かく、お昼にはお馴染みのレトルトカレーを温め、メガ弟さんは冷凍の温めるだけでスープまで現れる鍋ラーメン
だ。
13時20分にはようやくKさんにもウグイがヒットしてワカサギとのダブルになったが、ワカサギの型が良いので比べても
遜色はないほどだった。
この頃からアタリは遠のいてきたので、メガ弟さんと野天釣りの旅に出る。
3箇所を試してみたところ、何故か私は一匹しか釣れず、メガ弟さんは次々にアタリがやってきていた・・・。
しかし、寒さに耐え切れずテントに戻ってみたところ、Kさんの方が釣っていたので苦労は報われなかったようだ。
テント内でも場所によって差が出ると、他の穴を開けてみたが時すでに遅しといったところか・・・。
14時半近くなってメガ弟さんに強烈な引きが・・・手ごたえからしてカワガレイだと言うとおり慎重に取り込みをして、20cmを超えるカワガレイが顔を出した。
周囲の釣り人に帰り支度の様子はなかったがこの頃から片付けを
はじめ、15時過ぎには撤収が完了すると、すでに太陽は山際近くまで傾いていた。
全員が3桁釣りは達成したものの、200匹を超えたのはKさんただ一人という貧果に終った今期の初釣行だった。





 ■ ワカサギ釣りで新年会

1月9日 呼人会場の氷が安定しているようなので、安心してワカサギ釣りに行くことができるのも妙な話だが、以前から
みんなで集まろうとしていたのが10日だったのである。
しかし、「大荒れ」の天気予報をみるなり、どうして私達のワカサギ釣りがこんなに邪魔されるのかと思いたくなるのは無
理もないだろう。
幸い、天気予報では10日の15時頃から風雪が強くなるようなので、釣りをしている時間帯には影響はないようだ。
今回は前夜からイノケンさんが、翌朝からは今期もやる気満々のメガ弟さん、そしてキッシーさんが参加予定だった。
途中のサロマ付近では、あり得ない場所からシカが飛びだしてきてしまい、急ブレーキが何とか間に合い大きなオスジ
カの表情までわかるほど近くで見てしまうスリルを味わってしまった。
現地は気温がマイナス5℃ほどであまり冷え込んでおらず、湖上にはカラフルなテントの灯りがいくつも光っていて、この光景を見ると一刻も早くワカサギの顔を見たくなってくる。
駐車場はすでに10台以上の車が停まっていて、私達もさっそくソリを引いて湖上に進むと、氷はすっかり安定していて硬い氷の上に雪が数センチだけ積っている。
テント内の釣り人の姿が影になって見えるが、釣れているような動きは見られず、少々不安になりながらもポイントを探しながら進む。
結局、発電機を持ち込んでいる人が多かったので、一番奥の穴の跡がないきれいな場所に決定。
テントを広げてペグを打ち込むと、表面の氷は薄いのですぐに突き抜けて、シャーベット層が15cm位だろうか?その下
に15cmほどの水中に接する本層があった。
打ち込んだペグは30cmだったのでぎりぎり固定できる長さで、翌日の風対策に四隅の他にロープを使って更に4本固
定した。
ランタンに点火してひと休みしたところに、イノケンさんから到着したとの電話が入る。
穴を開けてみると出てきた水は意外ときれいで、深さは2m弱だった。
イノケンさんが到着して、待ちきれないKさんが仕掛けを下ろすが反応はない・・・しばらくしてからようやく小振りのワカサギが顔を出す。
さっそくビールや日本酒、イノケンさんはサワーを持って乾杯!一番楽しみにしていた夜釣りをしながらお酒を楽しむ、ワカサギ釣りでしか味わえない独特の雰囲気である。
久しぶりの夜釣りは、ポツポツと釣れる程度ののんびりした釣りとなったが、日本酒を熱燗にして飲みながらのおしゃべりが想像していた以上に楽しく、試し釣り程度にと考えていたのについつい時間を忘れてしまった。
不思議と表層にはワカサギがおらず底のほうが釣れ方がよくて、女満別会場のような大きなワカサギは釣れないが、
解禁日よりは大きいという中型のワカサギも釣れていた。
イノケンさんはハイピッチでお酒が進み、熱燗は私達の5倍の早さで飲み干して、更にプラQも飲み始めていたのだっ
た。
            

Kさんは徹夜で釣り続けると言い出したが、きりがないので1時までと納竿時間を決めて、まだまだ続けていたかったが
夜釣りは終了した。
車に戻り横になったが、体が芯から冷えていたせいかすぐには寝つかれず、それでもいつの間にか眠ってしまってい
た。


1月10日 目覚しは6時だったがその前に目覚め、すでに着いていたメガ弟さんからメールが届いていた。
6時半に駐車場を出発しようと相談していたが、イノケンさんの車を覗くとすでにキッシーさんとメガ弟さんとともに出発し
たようだった。
薄明るくなっていた外はキャップライトも要らず、持参した荷物は水だけだった。
しかし、テント内は薄暗く、おしゃべりをしているうちにKさんも到着した。

        

ノースガード9といえども、大人5人となると狭くはないが、ゆったりするにはこれが限界人数だろう。
昨夜釣ったワカサギはそのままに置いていったが、さほど冷え込んでいなかったせいか水は半分ほど凍り付いていて、
まだ動いているワカサギもいた。
しばらく休んでから仕掛けを下ろしてみると、薄暗いせいか思ったほど釣れず、昨夜心配した「釣れるのだろうか!」と
いう思いが過(よ)ぎる。
      

はじめのうちは昨夜の夜釣りのポツポツ程度だったが、しばらくすると順調に釣れ始め、昨夜よりも型も好くなってき
た。
時には抱卵の大きなお腹をしたワカサギがヒットすると、竿先にズンとくるような小気味好い引きも伝わってきて、網走らしい型の好いワカサギ釣りが楽しい。
しかし、昨夜から使い続けていたリール内蔵竿のバネが折れてしまった・・・。それでも指先をバネ替わりにして何とか釣り続けたのは、手ばね竿を出すのが面倒だったせいもあった。
その後、糸が絡んでしまい、結局手ばね竿を出すことになってしまうのだった。
9時前に料金の徴収に係員がやってきて支払いを済ませたが、入口で受付をしてきた私とKさん以外はシールが付いた赤い許可証を持っていて、目新しいデザインが少々うらやましかった。朝とは違ってワカサギは順調に釣れていて、どの層でも反応はあったが中層と底が特に良く、底には大型のワカサギが多いようだ。
時には針数だけワカサギが釣れてくるほど群は濃く、先週の貧果がウソのようで、穴からワカサギの姿が
見えるまでその引きを楽しめるのである。
特にイノケンさんは快調に釣り上げていたが、二日酔いのせいだったのか朝から体調が悪いと言いながら頑張ってはいたものの、10時半には納竿してしまった。
この判断はこれからの天候を考えると賢明であり、すでに400匹近い数のワカサギを釣っていたのはさすがであった。
天気は風もなく雪はまだ降ってこないので、野天釣りを楽しむ人たちも多く賑わっていて、ワカサギは仕掛けを下ろすとすぐに反応してくる。
申し分のない状況に満足しており、すでに5リットルのバケツに3分の2位は釣れていた。
11時過ぎには早めの昼食の準備をする。今回はレトルトの親子丼を温めてみる・・・メガ弟さんは前回とは違うコンビニの鍋ラーメンで、キ
ッシーさんはカレーだった。結果的に言うと、鼻づまりだった私には親子丼はカレーよりもおいしくなかった・・・。

           

午後からは少しだけ風がでてきたがテントを揺らすほどではなく、雪は全く降ってこないので不気味ささえ感じ、14時に
は納竿しましょうかと帰りの時間が決まる。
12時55分、バケツの底までワカサギが一杯になってきた頃、あの魚は釣れないのかなあと思っていたところ、Kさんに
カワガレイがヒットする。
穴から出てきたのは20cmほどの大きくはないカワガレイだったが、奥まで飲み込んでしまっていて、キッシーさんに外し
ていただくことになる。

         

結局、14時前には少しづつ片付けをはじめ納竿となったが、すでにバケツは一杯になっていて、背中が痛くなり始めて
いたので丁度好い潮時だったかもしれない。
三連休のせいか、翌日は猛吹雪の予報にもかかわらず次々に釣り人がやってきており、私達は余裕を持って駐車場
を後にした。
帰りは雪が降り始めたものの運転の障害になるほどでもなく、風が強くなる前に帰ることができた。


念願の呼人会場での釣りは、メンバーとの新年会を兼ねたような賑やかな釣行となり、充分な数のワカサギも釣れた
ので大満足の釣りになった。二人で4桁を軽く超える数は、久しぶりの爆釣といってもいいだろう。


1月の釣りVer.2 へ → 



戻る
戻る